こんにちは
引きこもり専門の臨床心理士の
北田義夫です。
今日のブログは、
「脳の特性を生かすカウンセリングの
下準備とは」と題して、心を整える方法の
第二弾を分かりやすくお伝えします。
今回もまた、
引きこもりの当事者やご家族だけでなく
支援者の立場にある人にも一読して頂きたい
重要なテーマです。
この内容は、今まで何度も繰り返し
本ブログで述べています。
視覚の機能を回復させるために心を整える!
「視覚の機能に課題あり!」
これは、ひきこもりの当事者や家族の
心理的状態を端的に表した言葉です。
引きこもり以外でも慢性的な課題を
長期間抱えた御家族は、起こっている状況を
丸ごと見ていません。
どちらかというと、
「状況に対して選択的に見ている」と
言って過言ではありません。
もう少し、突っ込んだ言い方をすれば
「状況を切り取って、見ている」ことに
他なりません。
これを最近のブログでは、
「脳は見たいものしか見ていない」と
述べています。
こういった視覚の機能回復に向けて、
北田心理相談室では心のベースラインを上げる
3つのワークを患者様やそのご家族の方に
具体的にお伝えしています。
これが、ずばり「心を整える」ことに
つながります。
この部分が抜け落ちていると
カウンセリングの効果は半減し、
改善に向かっての進捗速度も
中々上がっていきません。
起こっている状況を選択せずに、
丸ごと見れるようになることでもたらされる
気づきや発見は半端なものではありません。
しかし、
実際の臨床の現場では
このことを明確に意識して
カウンセリングがなされているかと
いえばはなはだ疑問が残ります。
今日はこの第二弾です。
心のベースラインを上げるには②
今日は、3つのうちの二番目のポイントに
絞って述べます。
2・ゆっくりのリズム形成
前々回のブログでも紹介しましたが、
視覚の機能を回復させるために、
光を浴びることで精神的に落ち着きを生み出す
「光のワーク」と並んで・・・
車の両輪として必要不可欠なものが
「ゆっくりのリズム形成」です。
一言で言えば、生活全体の速度を遅くして
自分でコントロールしているという
自己統制感を上昇させるために
このプログラムに取り組んで頂きます。
ここで大切なのは、
ただ速度を落とすことを
指示するだけでなくその目的と得られるものを
明確にすることが何よりも大切です。
しっかりと具体例を挙げながら、
その当事者や家族に合わして取り組むことが
出来る形にまでカスタマイズすることが
何よりもサポートする側に
必要となります。
それが出来た時には、
大変混乱されている方も
落ち着きを取り戻し、自分の行動を
自分がコントロール出来るまでに
なっていかれます。
自分の行動を
自分がコントロールしている
実感は、精神的な症状が重篤な人ほど
得にくいのが実情です。
最初はいきなり速度を落とすのは難しいので
5%でも良いから、トライしてみる感じで
スタート切るのが長続きするスタイルです。
最初は、
京都の時代行列のような
ゆっくりした速度で歩いていた患者さんでも
カウンセリングの回数を重ねるにつれて、
歩く速度が落ち着きに従い
上がってくるのは
しばしば見られる現象です。
のべ5万人の方の実践例に照らし合わせますと、
1.話す速度
2.歩く速度
3.呼吸する速度
の3点をスピードダウンするのが
心理的な効果が現れやすいようです。
特に、焦りがかなり強い人には
「自分が焦っている」という自覚症状を
持つこと自体が大変難しい現実があるため
中々このワークを継続することが難しいのが
現状です。
そういう時は、
ご飯を食べる際に
お米の「一粒づつを箸でつまんで食べる」と
いうワークに取り組むことを指示します。
全部の米粒に対してやるのではなく、
落ち着きのレベルに応じて、
ラスト5粒とか10粒という
段階的な指示をすることで、
強制的に行動のスピードが落ちて
小さな達成感を味わって頂くことが
しだいに可能になっていきます。
そうなると、その方に落ち着きが
勝手にもたらされてくるのです。
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百聞は一見に如かず
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