引きこもり支援がライフワークになったエピソードとは

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引きこもり支援がライフワークになったエピソードとはこんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

今日は、「引きこもり支援がライフワークになったエピソードとは
と題して、北田の講演会で出会った老夫婦との
エピソードを語ります。

北田心理相談室で実際にお会いする
引きこもりの御家族の想いが
この体験を契機に痛いほど分かるようになりました。

まさしく、強烈な体験に他なりません。

それは今から10年ほど前のことです。
北田は「不登校・引きこもりの支援の
実際について」と題したある講演会に講師と
して参加していました。

質問タイムの時間になって、
ある老夫婦が手を挙げられて
次のような質問をされました。

「私達はお見かけ通りの
80を超える老夫婦です。私達には50歳を超える
引きこもり状態の一人息子がいます。」

「北田先生は、ウチの息子を
救うことができますか?」・・・
ズバリ問われました。

その場が一瞬で凍りつき、
全員が私の答えをたたずを飲んで見ている。

そこには、地域の福祉関係者をはじめとして
内科医も参加している公的な場です。
課題を持ったご家族が期待を
込めて参加されている
そんな場でした。

その夫婦のお顔を見ていると、
「任せてください!」と
本当は言いたかった。

でも私は、それを断言できず
「私が勤めているところに来て頂ければ
貴方達のサポートはできるかもしれませんが、
50歳を超える方の引きこもり脱出を成功させる
自信はない」と赤面しながら応えるのが
やっとでした。

講演会終了後、私の退出を待っているかのように
会場の出口であの老夫婦に呼び止められました。

「私達は棺桶に片足を突っ込んだ
ようなものです。お金は全財産差し上げます。
息子を助けてください。死にきれません」・・・

なんとも言いようのない複雑な気持ちに
なった僕は自分の所属する医療機関の名刺を
渡し、「所長の許可がでれば、カウンセリングを
開始いたしましょう」と答えました。

その後、所長(院長)より「引きこもりは
診療所に来れないのだから医療の対象には
ならない」と一喝されました。

あれから11年、あの時の老夫婦と息子さんは
どうされているのか・・・私には分かりません。

でも、あの時から社会の中で息を潜めて生きる
引きこもりの方への支援は私の臨床心理士の
お仕事の中で強くて太い柱になりました。

スクールカウンセラーとして赴任した学校では
卒業後は放置されているかのごとくに見える
引きこもる若者たちへのアプローを
少しづつ始めました。

理解ある養護教諭と結成した放課後の親の会が
その学校の不登校生徒への理解に大きく
寄与した実践例もあります。

今私は、三重から大阪そして東京へと仕事の場が
広がっていますが、いつも胸にあるのは
あの老夫婦の言葉です。

あのような悔しいというか、
苦しまれている御家族の何の力にも
なれない経験は、二度としたくありません。

私は人の支援が、御家族の力になることが
仕事なんです。

今のフリーーな立場は、最高です。

しかし、大変厳しい立場です。
組織が自分を守ってくれることはありません。

ただ、東京に来て日本一の栄養療法の権威である
溝口徹院長の唯一の関係機関としての立場が
与えて頂けたことはこの上ない喜びです。

臨床心理士として最高の名誉です。

その新宿溝口クリニックの院長が、
私が今週の20日の土曜日に実施する
家族セミセミナーをブログで紹介して
頂いています。
http://orthomolecule.jugem.jp/?eid=1194

このセミナーでは、あのエピソード以来積み重ね
てきた引きこもり支援の実践を集大成した
知恵が満載です。

これはうつ病を抱えた御家族の当事者対応にも
十分使えるものです。

社会的な意義も考慮し、
参加料は一家族あたり千円と
破格の料金になっています。

宜しければ、「お問い合わせ」からでも
可能ですのでお申し込み下さい。

また、
年末の29日・30日は、東京新宿の
北田心理相談室に限定して初めて相談室を
訪れる「ひきこもりを抱えたご家族」に対して、
初回のお試しカウンセリングを通常より格安の
3,500円にて提供させて頂きます。

限定10名だけですので、この機会に貴方の
知らない世界をご体験下さい。

当事者の来室は特に求めません。

ひきこもり脱出に向けた家族対応の基礎に
ついて分かりやすく説明します。

ここまでお付き合い頂き、
有難うございました。

また、お会いしましょう。

明日もきっと幸せな一日

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