皆さん、こんにちは
臨床心理士の北田義夫です。
医療機関では、
患者さんは受付で「如何されましたか?」、
「調子はどうですか?」とたいていの場合は
聞かれます。
この受付のお決まりの対応に
私の気難しい患者さん達は怒りをあらわに
「調子悪いから来てるんやろう!
何べんも同じこというな!!」と
ワンパターンのセリフを揶揄するように
言って頂いてました。
確かに、現実には
受付嬢が個人の様子を見ながら
相手に対応していくことは
難しい面があります。
しかし、私は折にふれ事あるごとに
個人の記録を作って対応を考える
ということを長らく彼女らにも提案し
指導してきました。
その結果は歴然として
名前の呼び方一つにしても工夫がなされ、
薬袋を必要としないことまでも
詳細に各自が
自分専用のノートに記すようになり
患者様のお気持ちを大切にする
接遇が生まれました。
ところがです、
僕はある時期に気付いたんです。
医療機関の帰り際にいわれる
お決まりの言葉である「お大事に!」という
言葉についての疑問です。
「お大事に・・・」っていつも言うけれど
お大事にする方法を具体的に教えているか?
という疑問です。
そこから僕の聞き取りが始まりました。
色々な患者さん、同業の心理士にも
尋ねました。
答えは明白、予想どうりでした。
何の説明もないまま薬をもらって
わずかな診察時間で帰るのが常というのが
多くの回答の言葉でした。
それから私は多くの患者さんに
そのことを意識しながら出会い、
共同チームを組みながら
治療面接を進めるなかで
「心をお大事にする」一般的で
簡易簡便な方法をついに見つけました。
今では各地の研修会で、
医師や大学の先生方の前で
講演させて頂いても概ね
「一般の方にも分かり易い説明である」と
支持されています。
これを私は
「心のベースラインを上げる3大スキル」
と呼んでいます。
次回からは、このスキルを
1つ1つ丁寧に説明していきますね。
次回は、「光のワーク」についてです。
こうご期待ください!!