こんにちは
東京新橋・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。
今日は、「うつ病を抱えた家族の心理」と
題して北田心理相談室で実際に経験している
うつ病を抱えたご家族に共通して起こる
心の動きについてお伝えします。
昨日は、「うつ病に対する家族の対応」に
ついてシェアして頂きたくお話しました。
如何でしたか。
当事者家族が如何に見守ることが
難しいのかのテーマでした。
それぞれのご家族にとって、
直面せざるを得ない
重要なテーマとなります。
今日のテーマも避けては通れません。
日々格闘されていると思います
そのために大切なことは自分の気持ちを
素直に表現することが出来る「場」を持つ
ことです。
当事者の気持ちを受け止めるのは
家族の責任だと思っても、
そんなことを続けることは至難の業です。
最初は出来たとしても、
時間の経過とともに冷静さを失い
心身のストレスになることは否定出来ません。
「理解したい」・「理解せねば」という気持ちが
強いがあまりに、うつの当事者の気分とリンクして
家族までもが深く落ち込んでしまうことも
よく起こります。
特に夫婦間の気分の「同調」は
しばしば起こるものです。
それだけに、先ほど述べました
「自分の気持ちを素直に表現できる場」を
持つことが重要です。
それでなくても、家族はお出かけを控えて
楽しむことや、笑うことさえにも気を使います。
そうなると気持ちが深く潜行し、
気持ちが「言葉化」できないことから
かえって「気持ちの同調」が生じ易くなります。
具体的には当事者のイライラや
落ち込みが家族にもパラレルに起こり、
次第に冷静さが失われていくのです。
想いを表現されずに、
抑圧(押し込められている)
されている人の心理には異常とも
思える心の動きが生じます。
この時によく見られる現象が
心配の余りに出ているコトバにも
関わらず、なぜか小言や批判に
なりやすいということです。
時には、「何もしなくて良いから」という
配慮から出た言葉によって当事者が深く傷付く
こともあるのです。
そのために家族は、
①自分達のできることには「限界がある」ことを知ること
②それぞれが気持ちを素直に表現できる場を持つこと
①、②により想いを表に表現することが出来ると、
当事者に対する抱え込み過ぎがなくなります。
家族が「離れながらつぶさに見る」という
冷静な対応が自然に出来るようになって
いくのです。
こうなると、当事者を冷静に判断することが
出来ることで「当人の対応可能なことは任せて
いこう」とするごく自然な心の動きが生まれます。
うつ病を抱えた家族の冷静で温かい
見守りを支えるのは、サポートしてくれる
支援者の存在があればこそです。
北田心理相談室は、心から
そのお手伝いをさせて頂きます。
誰もが理解出来る言葉で表現された
誰にとっても再現性の高い手法を使って
家族の在り方の姿を根本から考えていきます。
結果として「変える」のではなく、
「勝手に変わっていく」のです。
これが北田の手法が他の専門家と
大きく異なる点です。
北田は、
”うつ病、引きこもり専門の臨床心理士”と
名乗っています
それぞれの課題脱出において、
家族のなかのキーパーソン(多くは母親・配偶者)
の安定を第一段階に据えています。
そのための、必要な要素を本ブログではEPM法として
何度も紹介しています。
家族やキーパーソンとなる人が
冷静に状況を見るために何をしていかなければ
ならないのか・・・
これを明確に言葉化しています。
また過去のブログを
読み返してくださいね。
きっと一度読んだものでも、
違った意味付けが、気付きが
生じるかもしれません。
今日お話したうつ病の家族対応は、
ひきこもりの家族対応にも通じています。
質問がある方は、
本ブログの「お問い合わせ」から遠慮なくどうぞ。
最後までお付き合い頂きまして、
感謝です。
次回はひきこもりの支援をするに至った契機となる
老夫婦とのエピソードを語ります。
また、お会いしましょう。
明日はきっと幸せな一日