うつ病の心理:自己否定

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うつ病の心理:自己否定こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

前回は「うつ病の心理:循環的思考」と
題してお話しました。

今日は、「うつ病の心理:自己否定
というテーマで綴ります。

どうぞ宜しくお願いします。

うつ病の当事者や家族が置かれている
心理的な状況においては
本ブログでも何度も
「部屋の中に閉じ込められている状況」と
表現しています。

その結果生じる閉塞感からもたらされる
心理的状況について「うつ病の心理・・・」と
シリーズ的に語っています。

当事者や家族を支配する心理として
忘れてはならないのは「自己否定」の気持ちです。

「自分は我慢が足らなかったから」とか、
「自分がダメだからこの病気になって
しまった・・・」と
激しく自分を責める気持ちが生じてきます。

これは、閉塞感がもたらす思考障害から
”結果が好ましくない出来事と自分を
あえて結びつけて考える”傾向から
生じる結果です。

もう少し分かりやすく言えば、
自分に全く関係のないことも含めて
自分に結びつけてその結果の原因を自分に
求めてしまう。

うまくいかないものは全て自分が悪いからと
してしまう傾向です。

うまくいったものでも、
それはたまたまというような理由付けが
されたりする操作的な捉え方の偏りが
見られるのです。

『在りのまま』に物事を見るのではなく、
”自己否定”というフィルター越しに
見ている状態と言えます。

色つきのセロハンを通じて外の世界を見ると
色が付いて見えるように、
「自己否定のフィルター越し」には
自己否定の意識が表現されるものなのです。

こうした方でもじっくりとお話を伺っていくと、
その心の片隅から「現在の自分自身の状況を
自分が受け入れられずもがいている状況」が
”ゆっくり”と明らかになっていきます。

「こんな、はずじゃない!」・・・

自分の気持ちの言葉化が進むと、
「自己否定の心の動き」の背後にある
『葛藤』が浮上していくことで自分理解が
進み始めます。

そうなると、現在だけに限らず過去や
まだ起こっていない未来のことまでにも
わたって「」が影響している
事実が明確となります。

北田心理相談室では、
このような無意識的な葛藤に対して
協動チームを作りながらその方の課題解決に
向かうペースと想いを大切にしながら
カウンセリングを進めています。

今日のブログは、如何でしたか。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

もう少し、具体的なお話を聞きたい人は
北田心理相談室のお試しカウンセリングや
新宿溝口クリニックのメンタルヘルス
セミナーや家族セミナーに
ご参加下さい。

まさに、百聞は一見に如かずです。

北田が分かり易く色々なテーマを
解説しています。

4月の新宿溝口クリニックでの
メンタルヘルスセミナーは
以下の要項で行います。

日時:4月18日(土)15時~17時
会場:新宿溝口クリニック4F セミナールーム
テーマ『人間関係を円滑にする対話の技術』
参加料:お一人につき2千円
詳細は下のPDFをご参照下さい。
http://sinnri-expert.com/wp-content/uploads/2015/04/MH_kitada_20150418.pdf

職場や家族など人の集まるところで息苦しさを感じ
「どのようにすれば自分らしく振る舞えるのか」と
悩む人は多いでしょう。

病気の有無に関係なく、日々を生きる上での
大きなテーマです。

臨床心理士としての豊富な経験から、
理論の枠に捉われずに実際上の有効な対応に
ついてもお話しします。

セミナーに関する質問なども喜んで
お引き受けいたします。

ブログの「お問い合わせ」からどうぞ。

最後まで、お付き合い頂き感謝です。

お楽しみに

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

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