東京実践家族会最終説明会から:待つ

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東京実践家族会最終説明会から:こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

前回は「やる気が出ないんです:仕事編」
と題してお話しました。

如何でしたか?

この仕事編はまだまだ続編がありますので
楽しみにしていて下さいね。

今日は、「東京実践家族会最終説明会(第四回)から」と題して
参加者の方から頂いた熱い想いを
お伝えしたいと思います。

終了直後から参加者の方より
コメントや感想を頂戴していす。

大変有難いことです。

皆さん、ありがとうございます。

そのなかでも、
今日は「待つ」ことに焦点をあてます。

参加者から頂いた1つのコメントと
嫁が平成10年に『お母さんポピー』に
対話主事として寄稿した原稿を紹介します。

『待つ』とは・・・

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

昨夜は北田義夫さんの
「うつ・ひきこもりから
脱出を目指す実践家族会」
説明会に参加させていただきました。

一番刺さった北田さんの言葉。

「待ってもらえた経験がある子は
自分を待つことができる」

そして、その子は親になった時、
自分の子どもを待つこともできるようになる、
のではないかと思いました。

子どもの一挙手一投足を見張り、
がんばれ、がんばれと尻を叩いている親御さん、
多くないでしょうか。

自分がそうやって育てられたから、
それが当たり前と思い込んでいるのかも
しれません。

それはほとんどオートマティックな
「反応」ではないかと思います。

尻を叩かれ持ち上げられた子は、
うまくいけば、そこそこの成果を
手に入れるかもしれません。

しかし自分の成長を待てない、
せっかちな人間になりは
しないでしょうか。

すぐに結果が出そうにない、
難しい課題に挑もうとしない。。。

「できない自分」に耐えられないから、
何を始めても三日坊主、
すぐにあきらめてしまう。。。

大志を抱き、苦労と失敗を重ねながら、
一歩を踏みしめ進んでいく、
そういう粘り強さがない。。。

実際のところ、そういう人、
大人の中にも本当に多いと感じます。

北田さんのところには、
重い心の問題を抱えた人や、
そのご家族が来られます。

その方たちの問題は、
たまたま目立つ形で表出した
氷山の一角であり、潜在的に広く社会に
浸透していると強く感じました。

うちの息子は今のところまだ、
うつでもひきこもりでもありませんが、
子育てにもたいへん参考になるお話でした。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

私はこの温かいコメントを読んで、
講師の言いたいことを全てを
表現して頂けたことに
大きな充実感を覚えました。

”講師冥利に尽きる”という表現では
言い尽くせない魂が奮える想いです

心の課題の解決も同じことが言えます。

ゆっくりと出来ることを
ただ積み重ねるだけなのです。

”焦らず、くさらず、あきらめず”です。

先を急ぐと、欲望の回路に入り
旨く立いかなくなるのです。

このコメントに返信した内容が、
以下の文章です。

『○○様、昨日はお疲れ様でした。
「待つ」には「成長する」という意味の
(言霊)があります。

それと「ゆっくり」にも・・・・
ご縁に謝申し上げます。

素晴らしい参加者のコメントを
嫁に紹介すると今朝(1日)になって、
自分が寄稿した文章が掲載されている
雑誌(平成10年2月号)を見せて
くれました。

”子供の成長を「待つ」ということ”
という文章からの一部だけですが
抜粋し紹介します。

もちろん、許可を頂いています(笑)

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

私は、毎月7つのポピー教室を回って
子供たちと出会い。四年が過ぎようと
しています。

・・・・・・略・・・
◇一年生、M君のこと

◇二年生、Yさんのこ

◇「待つ」ことの大切さ

・・・首位が安易に手を貸し過ぎていると、
学年が進んで、より難しい問題に
出会ったとき乗り越えることが
出来なくなるのではないでしょうか。

そのとき、人の助けを必要としても、
低学年の時よりも、もっと大きな助けが
必要となって、乗り越えることが
もっと難しくなっていることが
多いような気がします。

私も初めのうちは、
わからないところのある子供を
そのまま家に帰してしまって
本当に良かったのだろうか、

私の力不足で子供の疑問に応えてあげることが
出来なかったんじゃないかと悩みました。

・・・・私は心の中で祈るような気持ちで
1か月を送っていました。

・・・
そうした日々を繰り返して
子供たちが高学年になり、
自分の疑問を自分の力で解決出来る
ようになった姿にたくさん出会えるように
なりました。

私の知らないところで、
子どもたち自身が無理なく
成長してくれたのだと思います。

教育に関する情報があふれ、
親の方にも時間的な余裕が生まれることで
子供の成長を自然に任せて待てず、
せっかちにかまい過ぎることから、
色々な弊害が出ています。

「私の子どもなんだから」と
自信をもって、ゆったりと、ゆっくり
「待ってやれる」母であり、先生でありたいと
思っています。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

参加者のコメントと嫁の文章に
完全に1本取られました。
(いや2本です!)

でも、治るとか良くなるには
必ず「待つ」ことが必要なんです。

北田の治療面接の根本哲学は、
やることやったら、後はただ
・・・
『降ってくるので待つだけ』なんです。

この醍醐味は、
私に会わないと体験不可能です。

手前味噌ですが、
本で学べないことが満載です。

今日のブログは如何でしたか。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

うつやひきこもりだけではなく、
家族が抱える心の課題に対する取り組みを
当事者も含めて日本で初めて系統的に
学ぶ『実践家族会』を今度は大阪で
ついに始めます。

もちろん、発達障害の課題にも
対応しています。

『実践家族会』に関する質問なども
喜んでお引き受けいたします。

大阪実践家族会の説明会&講演会は
大阪上本町のたかつガーデンにて
6月20日(土)9時30分~11時20分まで
行います。

参加料は、お一人につき8千円です。
振込完了の連絡で受け付けます。

1回だけの開催ですので、
お早めにお問い合わせ下さい。

詳細は後日のブログで連絡します。

ただ、それまでに完売したら・・・

ごめんなさいです。
・・・でも希望があれば考えます。

6月度の新宿溝口クリニックでの
セミナーのご案内も過去のブログに
出ています。

ブログの上段のセミナー情報にも
すでにアップしています。

ご参照ください。

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

カテゴリー: うつ病, ひきこもり, 家族, 実践家族会 タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

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