うつ・ひきこもりの専門家、
臨床心理士の北田義夫です。
今日は
【ひきこもりの改善:パラレルプロセスとは何か】
についてお話しします。
【ひきこもりの改善:パラレルプロセスとは何か】
パラレルプロセスとは、家族の中でキーパーソンと言われる
家族の中で精神的な柱になる人、例えば【母親が落ち着けば、家族全体に落ち着きが広がっていくプロセス】の事を指します。
2人の関係の中でのパラレルプロセスについては、
下記の動画で説明しているのでご覧下さい。
特に日本のような家族の関係が大きく影響する社会では
この現象が顕著に表れます。
だから、北田は、『家族の力をつなげて、当事者を元気にさせる』という
アプローチをひきもりだけではなく、うつやその他の課題の解決に
この原理を使っています。
もちろん家族だけではなく組織にも応用し、
多くの関係団体から支持されています。
この場合のキーパーソンの多くは母親ですが、
父親である場合もありますのでその事に関して
大きな違いはありません。
大事な事は、キーパーソンが落ち着くことで
今まで述べてきた「起こっていることがちゃんと見れないこと・
耳から入ってくる聴覚情報が受取れてなかったこと・
受取る視覚や聴覚の情報が正しくないために生じる事実とのズレにより
思考や判断が正しく機能しなかった事などから生じる行動の障害により
様々な問題が起きていましたが、ここに大きな変化が当事者や家族にもパラレル
プロセスによってもたらされます。
まとめますと、キーパーソンの落ち着き→家族の落ち着き
→当事者の落ち着きに広がっていきます。
ここまで当事者を誘うのは、先日の本メルマガにも書きましたが
「家族への絶対的信頼感」です。
ここを生み出すために、生物学・心理学・社会学的な視点から
心のベースラインを上げる3大ワークを紹介してきました。
そうなると、当事者の中に何か変化につながる動きが出てきます。
それを守り育てる家族の土壌を今まで培うための心構えを
説いてきました。
如何ですか。
光・ゆっくり・ゆるむで各障害を解除し、
パラレルプロセスを使って家族内の力を使って変化の兆候をもたらすのが
EPM(エッセンシャルプロセスマネジメント)です。
これは、アメリカのミディエーションという
葛藤(課題)を解決するマネジメント法の一部を応用した
手法です。(後ろに動画があります)
かなり強力な手法で、多くのご家族が課題を解決されました。
今日はここまでにします。
ここまでお付き合い頂きまして、
有難うございます。
明日は、【ひきこもりの改善:引きこもりという自己表現の意味】と
【ひきこもりの改善:体験が行動の選択に影響する】
についてお話します。
なお今日のお話は、後ろに挙げた動画が補足の説明になっています。
参考にご覧頂けると幸いです。
また、本ブログで説明している
心の課題を抱えた人(当事者・御家族)が
立ち上がっていく為の必要な考え方や行動を学ぶ
実践家族会初級講座の案内も掲載しています。
良かったらどうぞ参考になさって下さい。
また明日、お会いしましょう