自閉症への挑戦:誰にでもある偏りをチームで改善する

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自閉症への挑戦:誰にでもある偏りをチームで改善する20140629_224609

皆さん、愛してます!

北田心理相談室・臨床心理士の北田義夫です。

前回は、うつ病の治療カウンセリングで
効力を発揮する快体験プログラム(ワーク)に
ついてお話ししました。

今日は、自閉症のことについて再度述べますね。
以前、『発達障害を抱える人の心理』について
このブログで、綴りました。
アニメの動画をご覧頂きましたか?

自閉症という言葉を、
最近耳にすることが多くなりました。

精神発達の遅滞(遅れ)や学習障害と違って、
自閉症のことを「質的な障害」と説明する
専門家もいます。

それは、
障害のイメージである、
何かが欠如していることや
不足しているという「量的な障害」を
意味しているのではなく、
むしろ「変わった感じ」を
「質的障害」という言葉で
示しています。

この「変わった感じ」を
正しく理解しないために
誤った差別意識が
生じることは
社会的な損失です。

自閉症を持つ人は、
常に人に対して反応しないわけでは
ありません。

行動自体は、
それぞれの場面で
適切さを欠くこともありますが、
時には社会的な対人接触の萌芽
思われる事態に遭遇する
こともあります。

特に小さな子供さんを
マネジメントしている際は
ハっ!とする場面があります。

適切なマネジメントを行えば、
時間をじっくりとかけることで
子供さんは確実に変化していきます。

それには保護者の方、保育士さんとの連携が
不可欠です。

北田は三重県伊賀市の社会事業協会で
14の保育所と心身障害児の療育保育を
進める「かしのみ園」という保育所で月20時間の
心理総合マネジメントを行っています。

*心理総合マネジメントとは:
単に心理カウンセリングだけを
実施するのではなく、
関係者に対して業務(療育や子育て)を進める上で
必要な心理学的知識を適時に
心理教育していくことです。

保護者の方や職員さん、保育士の他に
臨床心理士や言語聴覚士、理学療法士ともに
連携をとりながら、
ここを日本一の療育施設に
するという目標を掲げて
取り組みを進めています。

自閉の子供たちは発達の水準に応じた
仲間関係ができないとか
身振りを通じて対人関係における意思の連絡が
苦手であると通常は言われます。

「対人相互反応」と言われる交流が
極めて出来ないと考えられています。

しかし、周囲のアプローチしだいで
大きく変化するのを
保育所・幼稚園・小学校での
心理マネジメントを通じて
数多く体験しています。

先日、嬉しい報告がありました。

ほぼ9ヶ月ほど継続して
関わった事例です。

「かしのみ園」に入所当時は、
なかなか馴染めず
母親が一緒でないと安定しない子供さんが

母親に向かって「あのおっちゃん見たよ」と
北田が園内を散歩していたと
説明したということで
驚いた母親が嬉しそうに相談室にやってきました。
「僕、あのおっちゃん知ってる」という言葉に
腰を抜かしそうになったそうです。

僕は相談業務のないときは
出来るだけたくさん子供たちの
ところへ足を運びます。

そこで北田がやることは、ハイタッチです。
この単純なアプローチを繰り返すことで、
保護者と保育士にも協力して頂きながら
積み上げによって成果は確実に現れます。

家庭と園で一貫して取り組みを進めると、
子どもたち同士でも
「タッチ」は始まるのです。

通常、こういった障害のある子供さんは
「興味のあることを他人と分かち合えない」とか
対人相互的な反応ができないと言われています。

でもやり方次第では、
ここに大きく介入できるのです。

北田流で言うと、
脳の改善プログラムが起動し始めます。

分かち合えないと言われている子供さんが、
北田が「優しく」と指示を与えると、
”そっと”手を合わすようになるんです。

確かに、初めは「バチコン!」と
ひっぱたかれることも度々です。
「お手手が泣いているよ」と
投げかける言葉も無視されてますが、
じっくりと繰り返しを意識する中で
重ねることにのみ集中していると
「量が質に転換される」
まさのその瞬間が訪れます。

母親の面接後そのクラスに駆けつけて、
例のハイタッチを試みると、「優しく」という
力の入れ具合までの調整ができている
子供たちを見て、熱いものがこみ上げてきました。

母親の1年前の辛そうな顔が浮かんできます。

しっかりとした療育の方針のもとで
アプローチを進めると
いずれ花が咲きます。

「かしのみ園」が積み上げてきた実践は、
決してスマートなものではなく
試行錯誤の連続の歴史です。
昨年度までの園長先生と
今年園長になられた両先生には
新しい時代を作り上げる覚悟が感じられます。

僕は、決して特別支援教育のプロでは
ありませんが、3人の息子と娘に関わってきた
経験とたくさんの人の心の癒しに
関わってきた実践があります。

保護者の方には、
「親バカになりましょうね」
「親しか親バカになれませんよね」と
語り続けています。

その中で、身体を強く「ギュッ」と
”抱きしめる”お勧めをしています。

「20年後に花咲く子育て」を目指すための
心の基礎作りを折につけお伝えしています。

小学校低学年時代には
給食台にくくられていた経験のある北田が
語るエピソードにはどの保護者も釘付けです。

ランドセルを帰宅途中で放り出して
毎日遊びに行っていたお話しをすると、
「どうして学校の先生になれたんですか」と
不思議そうに質問されるのが最高の楽しみです。

これは、また別の機会にお話しますね。

最後までお付き合い頂き感謝です。
ありがとうございました。

今日もきっと幸せな一日

PS>8月30日(土)に新宿溝口クリニックで
家族向けのセミナーを行います。
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詳細は、これを参照下さい。

FamilySeminar_kitada_201408

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