こんにちは
東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。
昨日は、「うつ・ひきこもりから
脱出を目指す実践家族会」について
お話しました。
今日は、うつ病の治療に使われる
睡眠剤(睡眠導入剤)について、
患者さんとの関わりの中で
よく耳にするお悩みに
ついて述べます。
うつだけに限らず、
「寝れないと訴えられる」患者さんの
多くが訴えられる疑問点の第一は:
薬を飲んでも習慣にならないのかということです。
つまり「いざという時に止められないのではないか」
という依存を想起させることによる不安です。
こういった不安の背景には、
睡眠導入剤に限らず、精神科で処方される
お薬全般に対する恐怖心が潜在的にあります。
こういった不安感に対して、
「大丈夫です!」という一言で
済ますには余りにも軽薄過ぎます。
東京と大阪の北田心理相談室では、
患者様の薬への不安の部分に
フォーカスしたカウンセリングを
丁寧に積み重ねていきます。
医師との対話の中で失礼のない対応に
ついても指導しています。
寝れないことから来る苦しい胸の内と
一度口にすると中断できなくなるのではないか
という不安に揺れ動きながら翻弄されているお姿は
正直痛々しいです。
第二の疑問点は、
服薬を重ねるにつれて
耐性が出来てしまい、同じ量や同じ強さでは
効かなくなるのではないかという不安というよりも
恐怖心に近いものが話題に多く挙がってきます。
最近では、「異常行動」に関する疑問点が
話題になることもあります。
こういった患者さんから提起される問題を
丁寧に受け止めながら私の職種で可能な
不安感を払拭するアプローチを開始していきます。
場合によっては、
最新の睡眠薬の最新情報を
お伝えし、医師の診察の中で
尋ねることも推奨しています。
*もちろん以下の情報は、
卓越した臨床力を持つ医師をはじめ
お薬のプロと言われる研究者や薬剤師から
直接ご指導を受けたことで得られた情報です。
なかにはご自身の身体を持って実験された
強者もおられます。
例えば最近では、
睡眠のリズムに変化を与える目的で
「ラメルデオン」(商品名:ロゼレム)を
口にすることもあります。
このお薬は、20時から21時に服用することで
自然な入眠を誘発することから、
寝つきにくい「入眠障害」に
有効だと言われています。
次に寝つきが良くて良く寝れたとしても、
朝起きにくいようでは朝からパフォーマンスが
上がらない弊害が生じます。
こういった熟睡感が得られて覚醒のリズムを
改善させるお薬としては「スポレキサント」
(商品名:ペルソムラ)を
医師にお尋ねするように
提案しています。
要は、寝れても朝になって起きれるという
システム作りは特に復職支援プログラムを実践
していく上で不可欠になります。
入眠までの時間や中途覚醒時間を
短縮させ、「朝ですよ、起きや!」と
自然に目覚めるお薬を使うことで
確実にQOL(生活の質)は
上昇していきます。
今日は、臨床心理士として許される
私の職種で限界可能なギリギリの範囲で、
「うつと睡眠薬」のお話をしました。
もう少し、具体的なお話を聞きたい人は
カウンセリングや実践家族会にご参加下さい。
「うつ・引きこもりから脱出を目指す
実践家族会」では第1回の説明会を
下記の要領で行います。
日時:2月14日(土)19時40分~21時20分(開場19時40分)
開場:新宿区四谷地域センター11F学習室
参加料:有料
*興味や関心のある方は詳細を本ブログの
「お問い合わせ」からお尋ね下さい。
3月、4月にも説明会を実施する予定です。
質問なども喜んで
お引き受けいたします。
最後まで、お付き合い頂き感謝です。
次回は、「うつと薬物」について
臨床心理士の立場から語ります。
お楽しみに
またお会いしましょう!
明日はきっと幸せな一日