うつ・ひきこもりの家族支援:陥りやすい穴とは

[`evernote` not found]
GREE にシェア
LINEで送る

うつ・ひきこもりの家族支援:陥りやすい穴とはこんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

前回は
うつ・ひきこもりの家族支援:脱出の鍵
と題してお話しました。

本日のブログは、課題を持った御家族や
当事者が陥りやすい『についてお話します。

前回のブログでは、<IN BOX理論>を使って
当事者だけではなくご家族までもが
箱の中に閉じ込められている
というお話しをしました。

その結果として、
『慢性的な課題を抱えている家族』には

*疲れている
*疲れのためか,あきらめの気持ちが・・・
*問題自体が見えてない、避けている
*問題解決の方法が分からない
*悪者や原因探しをしているひと、
それに疲れきっている人が多い

*でも焦っている

といった状態が生じます。

それなのに現実は、
*変化をもたらすシステム()が
ないので慢性的な状態に陥る。

*当事者と家族(特にキーパーソン)は
連動しており、パラレルプロセスの状況を
より強化していく。(一体化する)

*それなのに、誰も家族のあり方まで
語ってくれない(教えてくれない)

*結果として、道に迷って突っ走って
しまっている。(これには気付いていない)

*「考えがまとまらない!」という思考障害に
「気持ちがあっても行動出来ない」という
行動障害が合併した形で生じてきます。

こうした状況で北田心理相談室を
最後の望みを掛けて訪れる御家族が
過去どんな状況に陥っていたのかについて
次にお話しますね。

*極端な考え方やオーバートークに
魅せられてしまう

*実はやり方が素晴らしく見えても、
実際は続かない。

*慢性的な課題を抱えている家族には
起死回生的で魔術的な方法は
魅力的に見えてしまうので飛びついてしまうのです。

理由は簡単で<IN BO理論>で説明していた
閉塞感から生じる”思考障害”のためです。

現実に役立つかどうかが分からなくなって、
闇雲に手を出すということを繰り返し
疲労感と無力感が積み重なって
いくのです。

*根性や努力を要するものは、
結局のところ続かないのです。

北田心理相談室に来て、
まだなお「北田先生、上手いこと言って
私を騙しているでしょう?」と
訴えられる方がおられるのが
現実なのです。

来ているのにまだなお、
初期の頃はそのような会話が続くのです。

」ということが
ピッタリな状態です。

先ほど無力感と申しましたが、
これは正式には「学習性無力感」と
呼んであまりにも支援者に期待を抱かされては
裏切られ続けると、「もう誰も信じられない」・
「助けてくれる人はいないのではないか!」と
絶望感から生じるものです。

こうした、迷路にはまり込んだ
当事者や御家族の心理を良く理解している
支援者は決して「何かをする」DO論では
実際の支援を進めません。

この理論の限界を意識しながら、
小さな達成感を生み出す仕組みと仕掛けを
持つアプローチこそがこうした御家族には
必要な支援だと強く思っています。

北田心理相談室で提供しているプログラムは、
具体的で、誰もができる行動サイズに
相手に合わしてカスタマイズが
可能なものです。

あとは、その人の元々有する自己回復を
喚起するだけのアプローチを
重ねていくだけなのです。

小さな達成感が積み重なると、
それはやがて自己コントロール感をも
もたらすのです。

この時までの粘り強い支援を
下支えするのは揺るぎない方針と
明確なアプローチです。

肝の据わった対応が支援者自身に
まず求められます。

こうした当事者や家族の心理に精通した
アプローチをここ13年間は、EPM法と名付け
三重県内はもとより各地からのご依頼に添う
形で生の実践を専門家や当事者・ご家族の
皆様に提供してきました。

今は、前回のブログで書きましたが
第二世代のアプローチ(α法)にシフト
しています。

http://sinnri-expert.com/326.html
をご参照ください。

会社や組織という集団への
心理コンサルティングにこのα法を
応用した実践が積み重なって来るのも
時間の問題です。

個人の集合体の組織の自然な回復力を
取り戻すための潜在意識へのアプローチこそが
次の第二世代の組織アプローチです。

話が混線してしまう前に
今日は稿を閉じます。

最後に、この新しい家族アプローチを
学ぶ実践家族会の紹介をします。

この正式な発足は6月スタートですが、
それに向けてミニセミナー&説明会を新宿にて
行います。

タイトル:「うつ病・ひきこもり脱出のための実践家族会・説明会&講演会」
配偶者や親の使う言葉を変えただけで
うつやひきこもりから脱出する方法とは・・

この説明会では、グルグル回る考えと
付き合う方法を皆さまに提示します。

日時:3月8日(日)17時40分~19時20分
会場:会場は:新宿周辺会議室
(お申し込み完了時に連絡致します)
参加料:7,000円
(3月7日までの振込み完了者は6,000円)
お申込み方法:本ブログの「お問い合わせ」、
電話 080-5134ー9149、
hoyuruzoyurukiyuru@gmail.com まで
以下の振込先へ入金完了後にご連絡下さい。

振込先:南都銀行 桔梗が丘出張所(店番765)
普通2020573 キタダヨシオ

お問い合わせ:「お問い合わせ」や
上記のメールにて

今日は、「うつ・ひきこもりの家族支援:
陥りやすい穴とは」と題して、<IN BOX>の
考え方を使って思考や行動に障害が現れ
気持ちがあっても空回りするという
悪循環が生じる流れを
説明しました。

北田が実際の臨床の中で
当事者家族の皆様に対して
実際行っている心理教育の内容です。

御家族の方は何度も読んでいただき
当事者への対応に生かして頂けると幸いです。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

ここまでお付き合い頂き、
有難うございました。

また、お会いしましょう。

明日はきっと幸せな一日

カテゴリー: うつ病, ひきこもり 脱出, ひきこもり 支援, ひきこもり, ひきこもり 家族, うつ病 家族, うつ病 対応, うつ病 支援 タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください