こんにちは
東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の
臨床心理士の北田義夫です。
前回は
「40代のひきこもり:
うつ・ひきこもり専門の
北田心理相談室」と題して
お話しました。
今日は、「主婦のひきこもり」に
ついてお話します。
ひきこもりの数は今日約70万人と言われます。
しかしこの数には「自宅で家事育児を
すると回答したものを除く」と
あるだけに実際上の数には
それ以上あると思います。
これからお話する主婦のひきこもりは
統計上現れませんが、実際の支援の現場で
うつ病や対人恐怖症として扱われていることも
多いものです。
こういったひきこもり主婦が、
訴える困りごとには次のようなものが
あります。
- ママ友との付き合いが出来ない・苦手である
- 参加日が苦痛である
- 近所の人に会いたくない・話をしたくない
- 働きたいが、人間関係が苦痛
- 夫にさえも気を使って本音が言えない
自分に対する否定的な思考によって、
行動までが縛られてしまいがちで
グルグル廻る思考パターンから
抜け出せないでいることが多い
のが現実です。
人間関係が元々苦手であることに
心の傷となるトラウマ体験をすることで
さらにますます周囲に気を使いすぎて
精神的に摩耗してしまう傾向が
強いのがひきこもり主婦の
実態と言えます。
こんなひきこもり主婦も、
対人関係における成功体験を
積み重ねることで少しづつ感情を
表に出せるようになります。
ひきこもり主婦へのカウンセリングの
アプローチも本質的には
「出来ることを積み重ねる」だけなのです。
人との関係の中で押さえ込んでいる気持ちが
表面化してくるにはそれなりの時間を要しますが、
まずは生活の中で小さな成功体験を積み重ねる
ことで自己制御感が高まっていきます。
それに並行して自分の本音に気づき始めると、
それを表現したい衝動が起こってきます。
そこに至る気持ちを見守り、
大事に育ってていくのが
北田心理相談室のお役目です。
うつの方と同様に、極めて真面目で自虐的で
常に頑張らないと気を張っているのが実態です。
人間関係での無理な我慢によって
誤った行動パターンが出来ているので
しんどいことばかりであると認識されている
外出が避けられて家の中に閉じこもってしまうと
いうのが現実の姿なんです。
こうした人が、あれこれと試行錯誤を通じて
いつの間にか人といることを楽しめるように
なっていたというのが究極の目標です。
人間関係を構築する体験を
再学習する場がカウンセリングであると
言うことができます。
北田心理相談室では、こうした方に
対面カウンセリングだけでなくスカイプや
電話での相談もお引き受けして相談者のニーズを
出来るだけ満たすように心がけています。
自分の本音に気付くだけでも
大きな変化がご本人に”もたらされ”ます。
ここでも、「起こす」のではないのです。
結果として変化はもたらされて、
勝手に起こるのです。
そのための仕組みと仕掛けを
北田心理相談室では提供しています。
今日のブログは、如何でしたか。
分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。
もう少し、具体的なお話を聞きたい人は
北田心理相談室のお試しカウンセリングや
新宿溝口クリニックのメンタルヘルス
セミナーや家族セミナーにご参加下さい。
北田が分かり易く色々なテーマを
解説しています。
今月はスケジュールの関係で開催出来ませんが、
4月の新宿溝口クリニックでの
メンタルヘルスセミナーは
以下の要項で行います。
日時:4月18日(土)15時~17時
会場:新宿溝口クリニック4F セミナールーム
テーマ『人間関係を円滑にする対話の技術』
職場や家族など人の集まるところで息苦しさを感じ
「どのようにすれば自分らしく振る舞えるのか」と
悩む人は多いでしょう。
病気の有無に関係なく、日々を生きる上での
大きなテーマです。
臨床心理士としての豊富な経験から、
理論の枠に捉われずに実際上の有効な対応に
ついてもお話しします。
質問なども喜んで
お引き受けいたします。
ブログの「お問い合わせ」からどうぞ。
最後まで、お付き合い頂き感謝です。
お楽しみに
またお会いしましょう!
明日はきっと幸せな一日