うつ病の心理:否認と受診拒否

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うつ病の心理:否認と受診拒否こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

前回は
主婦のひきこもり:新宿のうつ・ひきこもり専門の北田心理相談室」と題して
お話しました。

あれから、かなり空白の時期がありました。

実は、”育ての母親”が急逝し
バタバタとしておりました。

90近い父親のこともありますので、
色々と事務手続きにも追われておりました。

これから頑張りますので宜しくお願いします。

今日は、「うつ病の心理:否認と受診拒否」と
いうテーマでお話します。

各地の研修会で私はよく耳にします。

「職場でうつ病だと疑われる方がいるので
お声をせっかくかけたんですが・・・・」

大抵はこういうときは、
「私は病気じゃない!」という否認と
受診拒否に遭うことが多いようです。

「こういう時に無理強いは避けて粘り強く!」と
お願いしているのですが、実際は・・・

最後の望みをかけて北田心理相談室を
訪れる当事者の叫びは切実です。
その一部を紹介します。

①自分の中の変化についていけなくて、戸惑ってしまっている
→認める余裕さえない
(自分を見れないし、考えられない)

②自分はもっと出来るはずだ!
→もっと頑張らないと
→頑張ってるのに
どうして出来ないのか

③「もうこれ以上無理や」
→「自分はダメや・価値がない!」
→自殺願望が脳裏をかすめる

こうしたうつ病の当事者の心理を
理解した上でのアプローチが
求められます。

実際は、リスク管理上の研修が
先行していることもあるのでしょうか
声掛けによって、むしろ落ち込んでいく
ケースが臨床の現場で数多く報告されています。

うつ病にかかる人は、
極めて真面目で、几帳面なタイプが多く
」ことを良しとする文化を持っています。

しかも。その上に人一倍”気を遣う”
性格傾向とくれば、もう命へのリスクが高い。

こうした心理を持つ当事者に、
「✖✖だから▲▲」と言っても
あまり意味はありません。

むしろ落ち込むだけなのです。

自分のことを分かってないから、
「教えてあげないといけない」
ではないのです。

粘り強く、同僚として仲間として
「君の力になりたいんやー」と
急かすわけでもなく、
一緒に沿うことが何より求められます。

沿うこと=」ことです。

「励ましは厳禁だ!」と伝えると、
多くは、距離を置いてしまい事務的な対応に
陥ってしまうのです。

もう一歩踏み込むことで受診を進めることが
可能になるのに、余計な事を言ってしまう
のではないかという恐れが邪魔をする。

「何とかしたいんや!」と
心ある方はこうした経験の中で
何度もほぞをかむ辛い思いをされた方も
多いと思います。

北田の管理職用のメンタルヘルス研修では、
こうした場面で効果を上げるために
ストーリーを使った実際の声掛けを
具体的に指導しています。

本ブログでも、
3年連続に国の研修で採用されている
ストーリーを使う手法が紹介されています。
宜しければご一読頂けますと幸いです。

今日のブログは、如何でしたか。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

もう少し、具体的なお話を聞きたい人は
北田心理相談室のお試しカウンセリングや
新宿溝口クリニックのメンタルヘルス
セミナーや家族セミナーに
ご参加下さい。

北田が分かり易く色々なテーマを
解説しています。

4月の新宿溝口クリニックでの
メンタルヘルスセミナーは
以下の要項で行います。

日時:4月18日(土)15時~17時
会場:4Fセミナールーム
テーマ『人間関係を円滑にする対話の技術』
参加料:お一人につき2千円

職場や家族など人の集まるところで息苦しさを感じ
「どのようにすれば自分らしく振る舞えるのか」と
悩む人は多いでしょう。

病気の有無に関係なく、日々を生きる上での
大きなテーマです。

臨床心理士としての豊富な経験から、
理論の枠に捉われずに実際上の有効な対応に
ついてもお話しします。

セミナーに関する質問なども喜んで
お引き受けいたします。

ブログの「お問い合わせ」からどうぞ。

最後まで、お付き合い頂き感謝です。

お楽しみに

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

カテゴリー: うつ病, うつ病 再発, うつ病 否認, うつ病 受診拒否, うつ病 声かけ タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

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