身体表現性障害の深い悲しみとは

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

今日は身体表現性障害の中の、
『身体表現性障害の深い悲しみ』について
綴ります。

「身体表現性障害の怪!」と題して
前々回のブログでは身体症状の根拠となる
明確な原因が見当たらい点に焦点をあてながら
捉えどころのない病気として”怪”という言葉を
使いました。

身体表現性障害という診断には、
実際のところ複数の疾患(病気)
含まれます。

難しい言葉ですが、単独の疾患ではなく
複数の疾患が集まった「疾患群」(集合体)
考えて頂けると症状の多様性が説明できます

ここであらためて
申し上げたいことは、
身体に症状があらわれてるのに、
その身体症状を説明出来るだけの
原因が見当たらないことだけでなく
日常生活に大きな支障が出ているという
ことです。

例えば、”痛み”は
見えないだけに周囲の人には
理解しがたいものとして見えてしまう。

しかも、身体の症状を説明出来るだけの
原因がどの医者に行って検査しても
見当たらないとなると・・・

まるで、
症状を捏造しているかのように
思われているのではないかと辛く悲しい
気持ちに陥ってしまうのです。

*捏造していると思われる事実は
実際見当たりません

この疾患群の症状を患ったことから、
二次的に蟻地獄が生じて
いくのです。

「私のことを正しく理解して
もらっていないのではないか」という
疑心暗鬼は、もがけばもがくほど
周囲に対して向けられていきます。

このような過敏な反応は、
当事者にとっては特別なことでは
けっしてないのです。

このことをきっかけにして、
うつ状態ややうつ病を併存して
しまうことも往々にして
起こります。

この深い悲しみに対するアプローチを
欠いた治療は根本的な解決にはならないと
私は考えます。

しかし、
この誰からも理解し難い悲しみを
共有できる”運命の人”に
出会うと症状の改善に
向かって歩みが
始まります。

北田心理相談室には、
痛みの他、胃腸症状やガンに罹っている!などの
訴えを携えて来室される『身体表現性障害』と
診断された人がたくさんおられます。

薬物に関しては、
専門外ですが選択が難しい!
というのが実感です。

医師の治療に適切な心理アプローチが
付加されるとき、両者が輻輳的に機能
完全治癒に至らなくても患者さんの
QOL(生活の質)が向上ることで
息苦しさから脱出される方は
実に多いです。

だからこそ、患者さんの深い悲しみにも
焦点を当てることの大切さを
今回は綴りました

今日のブログは、如何でしたか?

東京と大阪の北田心理相談室では、
北田の心理カウンセリングの醍醐味を
体感して頂くために
お試し相談を実施しています。

料金は40分で5400円です。
お気軽に参加して頂くために
通常の半額以下に設定しています。

ご希望される方は、
お問い合わせ」に
必要事項を記入して頂き、
”お試し相談希望”と明記して下さい。

私の方からメールや電話で
相談日に関して調整の連絡を
させて頂きます。

分からないことや疑問点なども
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

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心のトラブルから身を守り脱出する方法とは

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

ちょっと忙しさにかまけて、
油断しているとブログの空白期間が
長くなってしまいました。

この2日までの4日間ですが、
ご縁が重なって皇居の勤労奉仕団「清和」に
参加させて頂いていました。

何より天皇陛下や皇后陛下、皇太子殿下から
至近距離でご会釈を賜るという
何よりも有難い体験を
させて頂きました。。

お車で近づいて来られるだけで空気が一変し、
雲の様子までもが変わってしまう不思議な体験は
何より忘れられません。

皇居内の特別なエリアで
ご奉仕をさせて頂けたこともさる事ながら
団員の一流の方々とのご縁は魂が洗われた思いです。

さて、今日は
身体表現性障害ではなく
「心のトラブルから身を守り
脱出する方法とは」と題して、
今週末に新宿溝口クリニックにて
一般公開しますメンタルヘルスセミナーについて
お話します。

詳細案内とお申し込み用紙はこちらです。

心のトラブルから身を守るとは

私は、従来から人間がストレスを感じると
身体を動かすことでバランスを取っていく現象
注目してきました。、
例えばじっとしてられないときに
見られる子供の頭の揺れは典型的な例です。

それから、
大人の貧乏ゆすりもそれに該当します。

誰も口にしないことからでも
役に立てそうなものは何でも患者さんとの
共同治療カウンセリングに導入して
トライするのが私のやり方です。

私は、10年前から講演や学会で
「ムービング」と独自で名付けた
身体の一部を動かすことで心理的リラックスを
得る手法を復職プログラムに導入して
効果を上げた事例について
発表してきました。

何処へ行っても解決出来なかったテーマを
持った患者さんが、北田心理相談室に来室されて
効果をあげられた手法を本セミナーでは
お伝えします。

特に、脳のバランスを整え右脳と左脳が
両方とも活性化していくポージングや
身体の運動は他では聞くことが
まず出来ません。

なお、セミナーで紹介するプログラムの
上位版は、心身を整える脳の統合訓練として
北田心理相談室の少人数セミナーでのみ
提供しています。

上位のプログラムに参加頂きますと、
さらに実践的な知識を身に付けることが
可能となり、心のトラブルの際に自分の力で
自分の状態を収めることが可能となります。

自分が自分自身の最高のマネジャーに
なることが可能になるわけです。

今日のブログは、如何でしたか?

今週の土曜日に新宿溝口クリニックで実施します
メンタルヘルスセミナーについてお知らせしました。

今のところ日本で、
身体を動かすことで心理的な効果を
もたらすことを指導できる医師や臨床心理士は
ごくわずかの人たちだけです。

東京と大阪の北田心理相談室では、
そのことを実感して頂くために
お試し相談を実施しています。

料金は40分で5400円です。
お気軽に参加して頂くために
通常の半額以下に設定しています。

ご希望される方は、
「お問い合わせ」
必要事項を記入して頂き、
”お試し相談希望”と明記して送信下さい。

私の方からメールや電話で
相談日に関して調整の連絡を
させて頂きます。

次回からは、予定していた
「身体表現性障害」に焦点を
あててもう少し詳しく綴ります。

楽しみにしていて下さいね。

分からないことや疑問点なども
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

またお会いしましょう!

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身体表現性障害の怪!

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

先週の13日の日曜日は、
大阪上本町のたかつガーデンにて
実践家族会を開催しました。

その帰りに驚きの事件が起こりました。

施設を出て1・2分のところで、
突然「北田先生!!」と呼び止められました。

どうも見たことのない方ですので
過去のセミナー参加者や関係者でもないし、
「教え子?」(私、元中学校教員です)
と思いきや・・・・

背の高い坊主頭の中年の方が、
ニコニコしながら「僕は先生のことは良く知っているんです」

そして、「私の治療家さん向けのDVDを
2枚持っていて何度も見ています」とのこと
・・・実に教え子やその家族から
声をかけていただくことは
しばしばあるんですが、今回は驚きました。

でも、こんな形は初体験でした。

どこかで誰かに
自分の提供するもので
喜んで頂けるというのは
大変ありがたいです。

力が湧いてきます。

この喜びにほくそ笑みながら
家路に急いだ次第です。

さて、
いよいよ今日からは
皆さんからの質問が多い項目を
誰もが理解しやすい形に通訳する形で
説明していきたいと思います

簡単な言葉に置き換える作業の中では
厳密に言うと、学問的には誤解を生じる部分が
出てくるかもしれません。

そのあたりを専門職の方は
ご自身で反射的に受け取らないで
じっくりとご検討下さい。

ただ、大きく違うことはないと思いますので
ご心配はいりません。

今日のタイトルは、
「身体表現性障害の怪!」です。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

「身体表現性障害」とは

痛みや不快感という身体症状が長年続いているが
内科や胃腸科・脳外科などに足を運んで検査しても
症状の元になる異常が見つからない状態。

身体症状の説明が出来ないことを理由に
転々と医療機関をわたっていくのも特徴です。

「障害」という言葉が示すように
この原因不明の身体症状のため
日常生活に支障が出ることで
家庭や仕事に困難さが出てきます。

本人の困り感は、
想像以上に大変辛いものがあります。
しかも症状は身体の様々な場所に
何度も生じ、よく変化を起こします。

当人を冷静に観察しても、
症状を意図して生み出している
計算は感じられないことから、
捏造しているとは言い難い。

この不可解な病を、
身体表現性障害」と呼んでいます。

『痛み』や『胃腸系の症状』(吐き気など)、
ふらつきや麻痺まで症状は幅広い形で
現れます。

鎮痛剤で収まる事もありますが、
たいていは途中から効かなくなるなど
今だに十分に解明されていない病気である
という意味で「身体表現性障害の怪」と
しました。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
今日のブログは、如何でしたか?

原因不明の身体の症状に悩まされる状態は
元の異常が特定できないだけに、不安や焦りが
増幅していきます。

「病気ではない」と診断されるために、
周囲の人からも理解され難いため
心理的な孤立が生じます。

ストレスや不安などの心理的な原因が
想像できるのですが、時としてそれらが
見当たらない状況下の患者さんも
おられるのも事実です。

次回からは、この不可解な「身体表現性障害」に
焦点をあててもう少し詳しく綴ります。

楽しみにしていて下さいね。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

またお会いしましょう!

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気分障害⑤:躁状態も要注意!!

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士の北田義夫です。

前回からは、気分障害の中の
双極性障害について述べています。

単極性のうつ状態か、
双極性の波の1つとしての
うつ状態かを正確に把握するには
初回面接時の、エピソード(病歴)聴取
かかっている旨のお話をしました。

ここが甘いことで、
双極性のうつ状態の可能性が高いのに
抗うつ剤が処方されて症状が慢性化していく
難治性になった患者様が最後の望みをかけて
北田心理相談室の門を叩かれます。

私が最初にやることは、
エピソードの完全把握です。

躁状態とうつ状態が急速に交代する
「ラピッドサーキュレーション」に陥ると
本当に力量の高い精神科医師や
心理の専門家でないと
対応は難しいのが現状です。

さて、今日の本題です。

躁状態の要注意ポイントについて
どこが問題なのかを丁寧に
説明したいと思います

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

『躁状態の要注意ポイント』とは

躁状態は、気分がハイになることで、
決して気持ちが楽になることではありません。

一般的には、
うつ状態は本人が困り
躁状態では周囲が困るという
言葉があります。

双極Ⅰ型の躁状態とⅡ型の軽躁状態は
両者は程度に違いがあるだけで、
むしろ本人は調子が良いと
理解しているので、対応が共に難しい。

どちらも病識が持てないことから、
治療現場に足を運ぶことが難しくなる。

生活の中の困り感を、
引き出せるだけの対応が出来ないと
治療現場につなぐ事は
大変困難です。

具体的には、
眠れないことや過興奮を
上手く聴取できるとが必須です。

「気分は良いけれど、イライラする」ことは、
患者さんは度々口にされるので
そこを起点に話題を広げて
いくのが有効な方法です。

躁状態の患者さんは、
「社会的な信用の喪失」や
「大切な人間関係の崩壊」
引き起こしてしまいます。

それだけに、
過度の活動性や多弁など
周囲を巻き込むことも多いので
安定した環境で治療面接を進めるうえで
入院治療をお勧めすることもあるのが現状です。

患者様の安全安心を担保するために、
時には抗精神病薬も併用しながら
気分の調整を図るのが
一般的な対応です。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

今日のブログは、如何でしたか?

躁状態でも軽躁状態でも
両者は程度に違いがあるだけで、
むしろ本人は調子が良いと理解しているので
対応が共に難しいことを綴りました。

病識が持てないことから、
治療現場に足を運ぶことが
難しくなることをお伝えしました。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

またお会いしましょう!

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気分障害ってなんだ!!④

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こんにちは!
東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士の北田義夫です。

前回までは、気分障害の中の
単極性障害について述べました。

直前回に述べた「気分変調症」
呼応するかの如く、ある患者さまが
大変興味深いお話をされました。

毎朝の起床時に、今まで気分が晴れたことが
ないと語られたのです。

これぞまさに「気分変調症」の
症状の程度は軽度でも『慢性的に症状を
抱えた状態』を示しています。

患者さんの言葉は、
専門書よりも的確で的を得ています。

さて、今日の本題です。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

『双極性障害』

今回は、躁状態とうつ状態の両方
見られる双極性障害について綴ります。

単極性障害では
「うつ状態のみ」に対して、
双極性障害では
「躁・うつ状態」の2つの状態を示すと
考えて頂けると分かり易いです。

さらにこの後、
双極性障害は2つに
分かれます。

「双極Ⅰ型」「双極Ⅱ型」です。

何が違うのかと言えば、
Ⅰ型は典型的な躁うつのタイプ
うつ状態も躁状態もどちらかというと
重度な状態です。

それと比して、
Ⅱ型は軽度な躁状態とうつ状態が
交互に現れる病気です。

双極性障害の難しいところは、
患者さんは躁状態や軽躁状態では
治療現場には現れないという
根本的な課題があります。

医師が診断名を付ける段階では、
うつ状態という気分が落ち込んだ状態でないと
困り感が生じずに医療の現場に現れないと
いう現状が存在します。

この時、過去の病気のヒストリーに関して
十分な聴取なくしては単極性障害か双極性障害か
の判断が狂います。

結果は躁うつ病なのにうつ病と
誤った診断が下されることで、
適用される薬物が誤った形で投与されて、
改善どころか悪化することは
決して珍しい事では
ないのです。

このあたりのことは、
本ブログでも何回も繰り返して
皆様にお伝えしています。

技量の高い医師の指導の下では
的確な病歴が再聴取されて
薬物の変更や中断によって
慢性的な症状の改善が進むのは事実です。

その症状の悪化の原因が、
初期のボタンのかけ違いにあったなら
時間をかけた十分な初回面接での問診は
何より不可欠です。

北田心理相談室では、
残念なことですがそこから治療面接を
再スタートし元気になられる患者さんが
たくさんおられます。

新宿溝口クリニックでは、
脳の栄養改善を理解した精神医や
内科医がおられます。

そのうえ減薬という薬を減らすプロも
おられます。

医師以外の唯一の連携協力機関として
北田心理相談室は存在します。

私が手を出せない領域は、
クリニック所属の先生方の大きな力で
改善スピードが加速されます。

大変、心理職として頼もしく
感謝の想いでいっぱいです。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

今日のブログは、如何でしたか?

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

次回のブログでは、今まで口にしたことがない
躁状態の問題点について初めて綴りますね。

なかなか、情報を手にすることが
出来ない貴重な内容を語ります。

楽しみにしていて下さい。

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

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気分障害ってなんだ!!③

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

実践家族会は

東京:9月6日(コネクト渋谷)
大阪:9月13日(上本町・たかつガーデン)
広島:10月18日(尾道・未定)

第4回まで終了する予定です。(年12回)

特に今回は「家族の関わりの肝」
「家族のはまる落とし穴」についてお話します。

先月東京でお話した内容に
大変興味をもたれたということで
御夫婦で参加しますと言われた方が、2組あります。

その内容が
「今を生きるという大原則」というお話です。

いつも私は”意図を手放す重要性”や
「絶対はない!」ということを口にします。

しかし、この大原則だけは譲れないお話です。

それは多くの悩める家族は、
「今を生きていない!」という
現実があることを事例を挙げながら
提示しました。

心が過去の時間に留まっている。

このような方が、
無くしたものから
今有る物に視点がシフトし始めると
課題解決に向けて動き出される
というお話をしました。

参加の皆様にはそれぞれの立場で
インパクトがあったようです。

今の基礎コースは年会員様価格で
ゲスト参加者を若干名ですが認めています。

興味のある方は「お問い合わせ」下さい。

東京は、あと2名で満席です。

たった1回の参加でも、
慢性的な悩みを解決するヒントを
もし得られたらどうでしょうか。

もし御縁を感じられたら、
お問い合わせ下さいね。

さて、今日の本題です。

前回は、
「気分障害ってなんだ!!②」
題して単極性障害のうちの「大うつ」に
ついて述べました。

今回は、その中でも単極性障害の
「気分変調症」に焦点を当てて綴ります。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

『気分変調症』

気分変調症とは、
大うつとは違い、比較的心身の状態が良ければ
日常生活を楽しむことが出来る病気です。

辛い状態の時の症状の内容は、
大うつと比較的共通しています。

大きな相違点は、うつの症状の程度が
軽度であることが挙げられます。

そのため、『元気になったね』と
励まされることが多く、辛い気持ちを
中々吐くことが出来ないと訴えられる患者様が
多いの現実です。

うつ病(大うつ病)から移行して来る方も
多く見られます。

しかし、実際は一日中気分や体調が
すぐれない日が多く、症状は大うつと比べて
軽度とはいえ長期間の対応が必要なため
多くの人は大変疲弊されています。

社会や家庭からの脱落意識がもたらす罪責感が
疲れやすさや様々な刺激に対して過敏性を
もたらして次第に活力を奪っていくため
周囲の者は、意識して関わることが
求められます。

鈍い痛みが一日中続くと考えて頂くと
分かり易い病気です。

かえって、症状が治まる時期のある
大うつの方が解放される時間があることで
楽だと考えている患者さんもおられます。

心に突き刺さる鈍い痛みの感じが
一日中存在する慢性疾患といえます。

実際、大うつと気分変調症の鑑別は、
かなり難しいようです。

あくまでも診断される医師の見立てに
左右されると言って過言ではありません。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

今日のブログは如何でしたか。

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気分障害ってなんだ!!②

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

この前のブログでは、
長期間のご無沙をお詫びしました。

「だいのおっさんが何しとるんや!」と
お叱りを受ける覚悟で望みましたが・・・

口の悪い悪友も含めて、
読者の皆様は実に温かかったです。

『再開おめでとうございます』と頂く度に
感謝の思いが込み上げてきました。

励ましを頂いた方はもちろん
読者の皆様ありがとうございました。

さて、今日の本題です。

前回は、「気分障害ってなんだ!!」
いうテーマで気分障害の全体について
述べました。

今回は、その中でも単極性障害の
「大うつ」に焦点を当てて綴ります。

単極とは、簡単に言うと「うつ状態のみ」
気分が沈んだ状態と考えて下さい。

大きく分けて2つに分けることができます。

「大うつ病」と「気分変調症」です。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

『大うつ病』とは

名前に大と付いているので、
治らない重篤な病と考えがちですが、
実際は、頻度の高いよく見られる「うつ」
考えるのが適切です。

英語名がmajorって付いているので
訳すると我々にとっては
ビックリするような日本語に
なるのですね。
(メジャーリーグ=大リーグ)

日本語(漢字)に直すってのは、
実に難しいですね。

これは、沈んだ気分(抑うつ気分)や
今まで好きだったことも出来なくなると
いった興味・関心・喜びがなくなる状態が
2週間以上続く病気です。

自分の底を射抜くような適切な治療をしないと
何度も繰り返します。

私見ですが、新しい人生観の獲得なしでは
病気は繰り返すと考えています。

多くの相談者を見てますと
見せかけの改善レベルで踏みとどまって
いるだけで、その後何度も繰り返す歴史を
辿られます。

最後の最後に、
北田心理相談室に辿り着かれます。

ただ、厄介なのは見せかけの改善でも
一時的には辛い状態が治まったかのような
状態が続きます。

薬物療法ではそこからが
専門家の力量が問われます。

ここは、私の領域でないので言及しません。

大うつ病に関しても
病気の初期と抜ける部分が
大切な治療ポイントということです。

実にこの2つの時期が
自殺のリスクが高まる時期なのです

私は臨床心理士や心理カウンセラー
・セラピストに対して患者様だけでなく
専門家としてその時期に必要な対応を
セミナーなどで指導しています。

まとめますと、
うつ状態の初期の治療も
大事ですが、最後の抜ける時の見立ても
大変重要になります。

このブログの過去の記事には
人生の底を射抜く治療面接の在り方が
書いています。

良かったら、参考にしてくださいね。

「人生の底を射抜くカウンセリング」
「見せかけの改善に終わらない方法」など
お知りになりたい方は、是非一度東京新宿の
北田心理相談室にお試しカウンセリングに
おいでください。

今のところ30分間5,400
お引き受けいたしています。

実際は30分と言いながら、
正規の方と同じ時間の40分間やってます。

かなりお得な情報ですので、ご検討下さい。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
最後にセミナー情報を、公開します。
先日の新宿溝口クリニックで行いました
メンタルヘルスセミナーで告知しています。

「自分のご機嫌を自分でつくりだせる
誰もが出来る対処法」
~沈んだ心がぐっーと軽くなる~

うつやひきこもり、パニックなどから
脱出する方法とは・・・

日時場所:9月10日(木)新宿北田心理相談室
時間  18時40分~20時10分
参加費用:参加料:7千円(税込)

今回の参加者は、9月2日までのお申し込みは
お一人6千円(税込)で受け付けます。

定員  :5名(お一人でも実施します)
少ない人数で北田が独占できます

振込み完了者順で受け付けます。
仮申し込みは電話(080-5134-9149)かメールにて

正式な申し込み表明と入金完了のお電話で
正式申し込みとなります。

振込先:
南都銀行 桔梗が丘出張所(店番765)
普通2020573 キタダヨシオ
お問い合わせ:hoyuruzoyurukiyuru@gmail.comまで
申込締切日:9月9日(水) 12時

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
今日のブログは如何でしたか。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

またお会いしましょう!
明日はきっと幸せな一日

カテゴリー: うつ病, 大うつ, 気分障害, 単極性障害 | タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , | コメントする

「気分障害」ってなんだ!!

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士の北田義夫です。

長期間にわたってブログの記事を
書くのが止まってました。

お詫びするしかありません。
ごめんなさい。

1つは、
悪循環から抜け出せない家族に向けて
実践家族会が東京からスタートし、
大阪と広島でもキックオフしてました。

2つは
国の研修施設をはじめ各地の研修会で
メンタルヘルスやコンプライアンスの問題で
講演してました。

それがなんやねん・・・
そんな声が聞こえてきそうです。
あらためて、「ごめんなさい」です。

実は、ブログが停止していた2ヵ月の間は、
記事を書くこと自体が出来なくなった・・・
そんな感じです。

実は、ブログに関して気持ちがあっても
頭が実に働かなくなったんです。

私の想いや意思とは裏腹に
全く行動出来なくなるなんてことが
私の身にも起こったんです。

あらためて、思ったんです。

「こころの病を抱えたひとは、
ちょうどそんな感じではないだろうか!?」
・・・って

自分の意思が働かなくなる世界に陥ってしまう!
という感じです。

ちなみに私の場合は、
書きたいことが多すぎて勝手に混乱し
おまけにハードルを実力以上に挙げた結果です。

「これでは読者の心に刺さらないよなー!」
「この内容では、面白くないやろう」
・・・そんなこと勝手に考えていくと
下書きはあっても完成まで辿り着けない事態に・・・

でも不思議なのは、
その一方で同じ人間が「講演」というお仕事では
自分でも怖いくらいのパーフォーマンスで
生き生きと活動し好反応を得ているなんて・・・
(”自己中”でごめんなさいね)

人間は不可思議ですが、
ある一定の原則を心得ていると動き出します。

ただし、最初はエリア限定ですけど。

本ブログの最後に、このことをお話する
新宿溝口クリニックでのセミナーに
ついてお知らせします。

今日は、「気分障害」について
入口の所だけ触れます。

これは、アメリカの精神医学会が定めた
DSMという診断マニュアルに
記載されています。

難しい話はさておき、
「気分障害」とは気分が
ハイテンションになったり
その反対に落ち込んだりする病気です。

大きく分けて、「うつ」のみの単極性障害と
「うつ」と「躁」(ハイテンションの気分)を
繰り返す双極性障害に分かれます。

最新版のDSM-Ⅴでは
気分障害という項目はなくなっています。

しかしこのブログでは、あえて
「気分障害」という言葉を使います。

身体も含めて長引く不調感が、
「気分障害」の特徴といえます。

この不調感が、漂うムード=気分に
影響する病気が「気分障害」そのものなんです。

北田心理相談室には、
最後の望みをかけた患者さまが
各地より来室されます。。

その方々のお話で一番多いのが、
以前のブログにも何度も書きました
単極か双極かの鑑別違いで起こる症状を
抱えておられる方々です。

端的に申し上げますと、
薬が効かなくなるのです。

それと、単極性の気分障害である
『気分変調症』の初期のアプローチの
甘さから何十年と症状が慢性化している
どこに行っても治らない方々です。

うつ気分は軽いが一日中持続している感じは、
当事者としては大変つらいものが、あると思われます。

日常生活はある程度できるけれど、
辛さを常に抱えている方は年々増えている感じです。

それと、一時的な妄想や幻聴などの
精神病的な症状が出現したことで
精神病と診断されている方が実に多いことです。

次回のブログからは、
もう一度「気分障害」のカテゴリーに基づいて
分かり易い説明をしていきます。

お楽しみに

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

急な告知で申し訳ないのですが、
明日土曜日に新宿溝口クリニックにて
メンタルヘルスセミナーを行います。

テーマは、
『自分の感情を排除せずに自分らしく在りつづける、5つの方法』
です。

日時:8月29日(土)明日の15時から17時まで
参加料:2千円
会場:東京都新宿区新宿2‐3‐11 御苑前311ビル4F
溝口クリニック セミナールームです。

お申込みは、03-3350-8988まで

次からはもう少し早く告知いたします。

新宿溝口クリニックのHPに入って頂くと
毎月北田が提供しています一般公開中の
格安セミナー情報が出ています。

この参加料では、他では行いませんので
あしからず・・・溝口院長の格別なご配慮です。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

今日のブログは如何でしたか。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

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症状の改善は必ず『もたらされる』

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

前回は、「東京実践家族会最終説明会から:待つ」と
題してお話しました。

あれから、かなり時間が
経ってしまいました

東京実践家族会がスタートし、
大阪と広島で発足に向けての講演会が
告知を開始したため大変バタバタと
していました。

読者の皆様には、
大変申し訳ございませんでした。

「ちょっと、何時書くの?」と
温かいご指摘を頂戴しましたので
今日から頑張ります。
(ええ加減にしてやー・・・と
聞こえてきそうです)

「ごめんなさい」しかありません。

今日は、「症状の改善は”もたらされる”」と
題して綴ります。

前回の投稿時から今日までに
起こったエピソードのひとつです。

登校できない小学校5年生の女の子のお話

2週間前に両親と一緒に来た小学校5年生の女の子の
2回目のカウンセリングでのお話です。

ここ何か月か登校出来なくなり、
食事が取れなくなるばかりか元気もなくなる様子に
大変心配された両親に連れて来られた彼女。

どうなったと思いますか?

たった2回です。
前回から延べ42分もかかっていません。

母と二人で来室した今回は、
入室直後から鼻歌を歌いだす様子に
もう母親は驚かないばかりか、
「やっぱりなー!」と
言い出す始末です。

『先生、初めてここに来た時に
先生の顏を見た瞬間にこの子の顔が
一瞬で笑顔に変わりました』

『そして2週間の間は、北田先生所に行くことを
楽しみに待ってました。今日は先生に指示された
絵を持って来たんです』

と言われたかと同時に
娘さんから絵を手渡してくれました。

わずかの時間で何が起こったんでしょうか。

初回の40分で、私は両親の不安な気持ちを
受け止めるだけではなく、ゆっくりしたリズムと
心身の余計な力を抜くためのアプローチに
ついて具体的にお伝えしました。

私自身がその時にモデルとして
実際やって見せたんです。

北田のカウンセリングは、
ただ聴いているだけではありません。

短い時間で状況を把握したうえで、
必要なアプローチをその方のために
カスタマイズしてお伝えします。

その時にやる事は、
多くを伝えるのではなく
最低限度の指示しかしません。

同席している彼女の顔を
横目で見ながら、お話していると
「その通りや!」と声を上げて喜ぶ様子に
戸惑っていた両親も、彼女の変化に
手応えらしきものを感じられたようです。

彼女の意志に任せる

登校に対する考え方も、
「現在は無理やり行かさなくて良い」こと
そして、『彼女の意思に任せるようにしたのです

すると何が起こったのでしょうか?

登校できる日は毎朝宿題をもって学校に行き
提出して帰ることが出来るようになったんです。

同級生と同じペースで、
登校し勉強するという学校生活は
まだ送れてはいませんが、彼女にとっての
大きな挑戦が始まりました。

この2週間の間に学校の強い勧めもあり、
断り切れずその公立の相談室へ
相談に行ったそうです。

そちらでは、彼女はカウンセリングの
時間全く顔も上げずうつむいて
身体を強張らせていたと
母親は語りました。

「全く違うんです」

『子どもの様子だけではなく私の中の実感も』

と語りながら最後に母親が放った言葉が
凄いんです。

「私と主人が落ち着いたら、こうなるんですね」

・・・お母さんは確実に真髄を実感されています。
「ブレないこと」まで言い出しました。

変化は起こすものではない!

正しいカウンセリングによって人は出来ることを
積み重ねたら、気付きや発見が勝手に起こって
症状や課題の解決に向かって動きが生じます。

変化は起すのではないのです。
「もたらされる」・・・それが私の
治療面接の哲学です。

「百聞は一見に如かず!」です。

北田心理相談室や各地の実践家族会では、
こうしたそれぞれの当事者や家族に
カスタマイズされた実際上の
アプローチについて
正しく学ぶことが出来ます。

東京実践家族会は、
すでにキックオフ(スタート)
しました。

今後はゲスト参加者1名ほどの参加枠しか
残っていません。

第1回では、「なぜ家族なのか!
~空気を読むことの弊害~」について
家族は当事者にどのような影響を与えているのか
について、意識無意識の両面からお話しました。

終了後は、参加者はどの方も憑き物が
落ちたようなすっきりとした顔つきでした。

大阪は今週土曜日に講演会を開き
そのなかで大阪実践家族会の説明会を行います。

詳しくお知りになりたい方は、
本ブログの『お問合わせ』からどうぞ

本日のブログ家族総合支援室では、
症状の改善は必ず”もたらされる”」と
題してお伝えしました。

今日のブログは如何でしたか。

分からないことや疑問点・感想も含めまして、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

実践家族会に関する質問なども
喜んでお引き受けいたします。

最後まで、お付き合い頂き感謝です。

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

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東京実践家族会最終説明会から:待つ

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こんにちは

東京新宿・大阪上本町で
北田心理相談室を主宰しています。
うつ病・ひきこもり専門の臨床心理士
の北田義夫です。

前回は「やる気が出ないんです:仕事編」
と題してお話しました。

如何でしたか?

この仕事編はまだまだ続編がありますので
楽しみにしていて下さいね。

今日は、「東京実践家族会最終説明会(第四回)から」と題して
参加者の方から頂いた熱い想いを
お伝えしたいと思います。

終了直後から参加者の方より
コメントや感想を頂戴していす。

大変有難いことです。

皆さん、ありがとうございます。

そのなかでも、
今日は「待つ」ことに焦点をあてます。

参加者から頂いた1つのコメントと
嫁が平成10年に『お母さんポピー』に
対話主事として寄稿した原稿を紹介します。

『待つ』とは・・・

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

昨夜は北田義夫さんの
「うつ・ひきこもりから
脱出を目指す実践家族会」
説明会に参加させていただきました。

一番刺さった北田さんの言葉。

「待ってもらえた経験がある子は
自分を待つことができる」

そして、その子は親になった時、
自分の子どもを待つこともできるようになる、
のではないかと思いました。

子どもの一挙手一投足を見張り、
がんばれ、がんばれと尻を叩いている親御さん、
多くないでしょうか。

自分がそうやって育てられたから、
それが当たり前と思い込んでいるのかも
しれません。

それはほとんどオートマティックな
「反応」ではないかと思います。

尻を叩かれ持ち上げられた子は、
うまくいけば、そこそこの成果を
手に入れるかもしれません。

しかし自分の成長を待てない、
せっかちな人間になりは
しないでしょうか。

すぐに結果が出そうにない、
難しい課題に挑もうとしない。。。

「できない自分」に耐えられないから、
何を始めても三日坊主、
すぐにあきらめてしまう。。。

大志を抱き、苦労と失敗を重ねながら、
一歩を踏みしめ進んでいく、
そういう粘り強さがない。。。

実際のところ、そういう人、
大人の中にも本当に多いと感じます。

北田さんのところには、
重い心の問題を抱えた人や、
そのご家族が来られます。

その方たちの問題は、
たまたま目立つ形で表出した
氷山の一角であり、潜在的に広く社会に
浸透していると強く感じました。

うちの息子は今のところまだ、
うつでもひきこもりでもありませんが、
子育てにもたいへん参考になるお話でした。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

私はこの温かいコメントを読んで、
講師の言いたいことを全てを
表現して頂けたことに
大きな充実感を覚えました。

”講師冥利に尽きる”という表現では
言い尽くせない魂が奮える想いです

心の課題の解決も同じことが言えます。

ゆっくりと出来ることを
ただ積み重ねるだけなのです。

”焦らず、くさらず、あきらめず”です。

先を急ぐと、欲望の回路に入り
旨く立いかなくなるのです。

このコメントに返信した内容が、
以下の文章です。

『○○様、昨日はお疲れ様でした。
「待つ」には「成長する」という意味の
情報(言霊)があります。

それと「ゆっくり」にも・・・・
ご縁に謝申し上げます。

素晴らしい参加者のコメントを
嫁に紹介すると今朝(1日)になって、
自分が寄稿した文章が掲載されている
雑誌(平成10年2月号)を見せて
くれました。

”子供の成長を「待つ」ということ”
という文章からの一部だけですが
抜粋し紹介します。

もちろん、許可を頂いています(笑)

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

私は、毎月7つのポピー教室を回って
子供たちと出会い。四年が過ぎようと
しています。

・・・・・・略・・・
◇一年生、M君のこと

◇二年生、Yさんのこ

◇「待つ」ことの大切さ

・・・首位が安易に手を貸し過ぎていると、
学年が進んで、より難しい問題に
出会ったとき乗り越えることが
出来なくなるのではないでしょうか。

そのとき、人の助けを必要としても、
低学年の時よりも、もっと大きな助けが
必要となって、乗り越えることが
もっと難しくなっていることが
多いような気がします。

私も初めのうちは、
わからないところのある子供を
そのまま家に帰してしまって
本当に良かったのだろうか、

私の力不足で子供の疑問に応えてあげることが
出来なかったんじゃないかと悩みました。

・・・・私は心の中で祈るような気持ちで
1か月を送っていました。

・・・
そうした日々を繰り返して
子供たちが高学年になり、
自分の疑問を自分の力で解決出来る
ようになった姿にたくさん出会えるように
なりました。

私の知らないところで、
子どもたち自身が無理なく
成長してくれたのだと思います。

教育に関する情報があふれ、
親の方にも時間的な余裕が生まれることで
子供の成長を自然に任せて待てず、
せっかちにかまい過ぎることから、
色々な弊害が出ています。

「私の子どもなんだから」と
自信をもって、ゆったりと、ゆっくり
「待ってやれる」母であり、先生でありたいと
思っています。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

参加者のコメントと嫁の文章に
完全に1本取られました。
(いや2本です!)

でも、治るとか良くなるには
必ず「待つ」ことが必要なんです。

北田の治療面接の根本哲学は、
やることやったら、後はただ
・・・
『降ってくるので待つだけ』なんです。

この醍醐味は、
私に会わないと体験不可能です。

手前味噌ですが、
本で学べないことが満載です。

今日のブログは如何でしたか。

分からないことや疑問点などは、
本ブログの「お問い合わせ」から
お申し付けください。

うつやひきこもりだけではなく、
家族が抱える心の課題に対する取り組みを
当事者も含めて日本で初めて系統的に
学ぶ『実践家族会』を今度は大阪で
ついに始めます。

もちろん、発達障害の課題にも
対応しています。

『実践家族会』に関する質問なども
喜んでお引き受けいたします。

大阪実践家族会の説明会&講演会は
大阪上本町のたかつガーデンにて
6月20日(土)9時30分~11時20分まで
行います。

参加料は、お一人につき8千円です。
振込完了の連絡で受け付けます。

1回だけの開催ですので、
お早めにお問い合わせ下さい。

詳細は後日のブログで連絡します。

ただ、それまでに完売したら・・・

ごめんなさいです。
・・・でも希望があれば考えます。

6月度の新宿溝口クリニックでの
セミナーのご案内も過去のブログに
出ています。

ブログの上段のセミナー情報にも
すでにアップしています。

ご参照ください。

またお会いしましょう!

明日はきっと幸せな一日

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