快体験プログラムとは:脳に可塑性をもたらすのは喜びだ!!

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20121018_153521

皆さん、愛してます!

北田心理相談室・臨床心理士の北田義夫です。

今日は、うつ病の治療カウンセリングで
効力を発揮する快体験プログラム(ワーク)に
ついてお話します。

これは、私が定番で使っているアプローチで
人によりカスタマイズは行いますが
基本原理は同じです。

前回は、この快体験プログラムの
事前準備に当たる
下ごしらえの部分について
詳しく述べました。

今回はこのプログラムによってもたらされる
喜びのホルモンによって
治療カウンセリングが
加速していくことを語ります。

人はたいてい
今までやりたくても出来なかったこと、
途中で断念したことなど未達成なことを
抱えて生きています。

これをその人にとっての
人生の課と呼んだりしています。

それを達成する、
あるいはチャレンジする機会が
訪れたら人間はどんなに力付けられるか
私は人間の底力をまざまざと
見せ付けられてきました。

 

ここでは、体験することに価値を置き
結果にはフォーカスしません。

ただ、やりたかった未達成なことを
達成するための下準備が整ったら
やるだけなのです。

バスの運転手になりたかったAさんは、
公道ではありませんがバスに乗ったことで
その後のカウンセリングに
大きな変化が起こりました。

バスのあの運転席に座ったことで
視点が変化したのか分かりませんが、
こちらが何かを言うわけでもないのに、
自然に柔軟な思考ができるようになりました。

症状や困ったことを抱えて生きれる契機
なったように思います。

確かに
症状が一度に改善したわけではありません。

しかし、その後の治療カウンセリングに
主体的に関わるようになったことは
事実です。

漫画喫茶で3日間、漫画合宿をはったBさんも
同様でした。

そのチャレンジをきっかけにして
意欲という止まっていた機械に
油がさされた如く、
失っていた自分への信頼感を
取り戻していかれました。

カウンセリングとは、
何かを教えるものではありません。

相談者が我々との共同作業を通じて、
自分で気付かれる作業にほかなりません。

その作業に、
快体験プログラム(ワーク)を組み込むことで
治療カウンセリングが加速するのです。

心に抱えていた未達成なことに
チャレンジするだけで、
喜びというか
生きがいに近い感情が
起こってくるようです。

私はその時の伴走者のような存在です。

以前このブログで
カウンセラーを化学変化の「触媒」
例えたことがありました。

自分は変化しないで、
相手が変化するのを助ける役目。

そんな存在こそ、
究極の支援者ではないでしょうか。

私はそんな臨床心理士に
なりたいと思っています。

最後までお付き合いいただき、
感謝です。

ありがとうございました。

明日もきっと幸せな一日

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うつ病の治療カウンセリング:快体験プログラムに向けての下ごしらえとは

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20140808_123024

皆さん、愛してます!

北田心理相談室・臨床心理士の北田義夫です。

今日は、うつ病の治療カウンセリングで
私が定番で使っているアプローチに
ついて述べますね。

20140808_123116 (2)

これらの写真は、
この夏の北海道旅行の
ひとコマです。

ここは積丹町の「なぎさ」という
町のウニ丼屋さんです。

僕はここ4年、
毎夏は北海道に来ていますが、
ここでウニ丼を頂くのが
恒例になっています。

ここのウニ丼は、毎年高い運賃を
かけてでも食べに来る価値があります。

ウニが食べられない人でも、
醤油やワサビなしで美味しく頂けるものです。

「私はこのウニを食べるために
仕事をしている」・・・と言えば
皆さんから「アホ(バカ)ちゃう!」と
言われそうですが、
実のところ本当です。

口に入れた時の食感と磯の香りは、
今年も来て良かった、来れて良かったと
つくづく思うのです。

この時の気持ちが忘れられなくて
クリーミーなお味に魅せられるままに、
年1回だけ足を運ぶ私自身は
とてもハッピーです。

すべての嫌なことが、
吹き飛んでしまいそうです

これからお話する「快体験」プログラムは、
こんな至福の時に放出される喜びの
ホルモンが治療カウンセリングを
後押しして加速させるものです。

北田が提唱する快体験プログラムは、
実施前にかなり綿密な症状改善のための
問診と「心のベースラインを上げる」ため
仕掛けが綿密に組み込まれています。
ゆっくりゆるむのプログラム)

僕は表面上は大雑把に見えるようですが、
私を小さい時から知る友人たちは、
「石橋を叩き割る」ぐらい
慎重であると「怖がり」な
性格を表現します。

この性格をカムフラージュするため
無意識的に防衛しているのかもと
都合よく自己分析しています。
(笑)

こんな人間ですから、
このプログラムの枠組みは緩く、
スモールステップで進みます。

失敗という言葉は、
後々にダメージが効いてきます。

ですから、
「世の中に失敗などというものはなく、
全てはデータである」と心理教育を
事前に十分仕込んでおくことが大切です。

このことは「安全弁」と称して、
若い臨床心理士にもお伝えしています。

心のベースラインを上げる段階で
じっくりと心を整えることで
自分の中に変わりたい気持ちが
芽生えてきます。

この時に行動できるサイズの
小さな目標に会話のキャッチボールを
通じて焦点化させていきます。

はじめは数をたくさんやるのではなく、
ターゲットにする1本だけをしっかりと
やれるようにもっていきます。

この一本目の最初の行動ターゲットの成功が、
そのあとの行動を起こすモチベーションに
つながり、後は「作業興奮」の原理により
行動化が連続して起こるだけのことなのです。

うつの人は極めて、自己効力感が低下し
自信がなくなっています。
*自己効力感とは:
自分が何か出来るという確信、想い、自信

そんな人が、たとえ小さな目標であっても
達成すると嬉しいものです。
感激して泣き出す方もおられます。

この時のフィードバックの仕方にも、
ひと工夫を施します。

出来たことを賞賛するということは、
大切なフィードバックですが、
相手は大人なのですから
それだけでは、子バカにされているような
気持ちになる人だっています。

「ほめる」という行為は威力絶大ですが、
反対に作用すると致命的です。

薬にも毒にも成りうるのです。

ここのポイントは
根拠を明らかにしながら
褒めることです。

「苦しい中、何度ももへこたれそうになったけど
これだけも深く北田さんが見てくれている」と
感じた時の患者さんの眼には
「絆」に似た同士のような一体感
生まれてくるのです。

これだけの準備が整い始めると、
いよいよ快体験プログラムが
始まります。

今日お話したことは、
あくまでも下ごしらえです。

次回からは、
いよいよ快体験プログラムの本質に迫ります。

のべですが、
5万人の方が元気になられた内容です。

北田が提供するプログラムなので、
難しい話は一切ありません。

サルでもわかる、と言えば
語弊があるかもしれませんが
きっと貴方のために役立つと思います。

お楽しみに

では

明日もきっと幸せな一日

 

 

 

カテゴリー: うつ病 | コメントする

環境調整は、ダイエットに通じる:うつ病治療の最後の柱とは

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皆さん、愛してま~す!

北田心理相談室臨床心理士の北田義夫です。

昨日は、カウンセリングのお話でした。
自分の専門のお話ですので、
ついつい力んでしまいました。
ごめんなさいね。

今日は、うつ病治療の3つ目の柱である
「環境調整」について語ります。

今まで、「休養」・「薬物療法」・
「カウンセリング」とうつ病治療の基本に
ついて述べてきました。

「環境調整」とは、
主として職場復帰の際に登場する言葉です。

職場のメンタルヘルスに関しての
現在の動向は原則同じ職場に戻すことです。
しかし、職場での不適応を抱えた人にとって
元の職場に戻ることは覚悟がいることです。

復帰前から相当な圧力が
かかっていることが、予想されます。
それだけに、
心療内科医の中には
元に戻すことはリスクが高いので
職場の配置転換を提案される先生が
おられます。

「前の状態にまた戻るよ」と
断言される先生もおられるほどです。

そうはいうものの、
公務員さんや学校の先生など、
1年単位で人事の配置が決まる職業もあり
環境調整と一口で言っても
かなり難しいものがあります。

「職場復帰可能」と言っても、
最近の傾向では6、7割の回復
診断書が出てくることも多く
職場での仕事ぶりに課題が残ることは、
珍しいことではありません。

職務軽減ということで、
業務量を調整するという配慮が、
実は本人のプライドを
ひどく傷つけている事態に
発展していることに気付かないまま
時間が経過し取り返しのつかない事件に
発展することも少なくありません。

復帰者の休んでいたことへの罪責感や
仕事への不安感などに加えて、
管理職の立場にある人なら
さらに荷重がのしかかっていくのです。

こうした復帰者の心理に精通した
マネジメントが出来ないと
復帰者は潰れてしまいます。

そういう意味で、
産業医・人事担当者・産業保健スタッフには
かゆいところまで手が届くだけの
豊かな経験としっかりとした訓練が
求められます。

北田は過去に3年ほど、
三重県保健従事者研修会の講師として
県内各地で、認知行動療法の講師として
具体的な対応についてワークショップ方式で
講演をしてきました。

最近では、
リバウンドを起こさないダイエットと
通じる部分があるとセミナーで
述べています。

それは、ダイエットを続けるために
最小限度の目標達成にフォーカスした
行動目標を立てることです。

大目標が1年間で10kg減量だとするならば、
1ヶ月で833,3gの中目標、
1週間で208,3gが小目標と
いうようにしていく。

すなわち目標の行動サイズを小さくして、
これなら、出来そうや!と感情が動くような
仕掛けと仕組みを作り上げていく。
感情が動くと行動が継続できるからです。
これが北田の魔法の問診術DVDで強調している
「感情トリガー」の考え方です。

これを復帰者へのマネジメントに
応用していくのです。

簡単に言うと、
今この時点で出来ることにフォーカスした
取り組みを明確にして
積み上げるだけなんです。
最終的に大中小のサイズに
目標を落とし込んでいくのです。

また、大人でもご褒美は、
大きな力を持ちます。
これが達成されたら、○○しようとか
**買うぞなど
区切りで必ず一息つける工夫を入れていく。

ダイエットは別として、
復帰者には当面アルコールはご法度ですので
ご注意くださいね。

たった一回の気持ちの緩みで、
睡眠障害が賦活することもあります。

それと、
特にうつ病からの復帰者は生真面目なため
罪責感を強く感じてます。

このため、行動目標が達成出来ないと
激しく自分を責めますので、
取り組み全体の枠組みを
「緩~く」する提案をしています。

最初から、100%を求めるのではなく、
60%の達成率で良しと
打ち出します。

「貴方と私は運命共同体である」という
意識付けをするために、
「責任は半分づつありますから」と言うと、
当初は面食らっていた人も
ハードルが下がった気分になるのでしょうか
職場復帰に主体的に取り組んでいかれます。

まだまだ続きそうなので、
ここで一区切りつけたいと思います。

家庭内での環境調整は
別の機会に述べますので
楽しみにしてくださいね。

最後までお付き合い頂き感謝です。
ありがとうございました。

明日もきっと幸せな一日。

 

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話すと聞くはセットが大事:カウンセリングとは新しい人生観を獲得するプロセス!

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皆さん、愛してま~す!

北田心理相談室臨床心理士の北田義夫です。

昨日は、薬物療法のお話でした。
ちょっと難しかったかもと心配してました。
正直、ビビってます。
如何でしたでしょうか。

双極性障害とは、
躁とうつの両方の時期がある病気です。
以前は躁うつ病と言われてました。

正確には、
双極性障害にはⅠ型とⅡ型がありますが
このブログは専門家向けではないので、
そこまで書いてません。
あしからず

今日は、うつ病治療の3つ目の柱である
心理療法(カウンセリング)について
綴ります。

今日も臨床の現場での経験と実感を述べます。
あくまでも私論ですが、
多くの経験豊富な医師にも
支持されているものですので
ご安心ください。

カウンセリングとは、
その人にジャストフィットした
オーダーメイドのお手製の服を共同作業と
して見つけることに他なりません。

薬物療法と同様に、
あくまでも医師や臨床心理士が
共同治療戦略の一環として
患者さんと一緒に取り組むことが
求められます。

そうなると、
傾聴しているだけでは何も起こりません。
聞いてもらっているだけでは、
気づきや発見に至ることは、
難しいのが実情です。

話を聞かないとなると、
もう治療以前の問題になってしまうわけです。

元に戻しますが、
症状が改善したり変化が起こるには、
双方向の会話が必要となります。
「話す」と「聴く」がセットになって
はじめて初動の形ができます。

40歳くらいまでの臨床心理士の
スーパービジョンを通じて、
まだまだこのレベルから脱却できていない
カウンセラーが多いことに気付かされます。

これも、日本の臨床教育の課題と限界
ではないかと思ってます。

双方向の会話とは、
通常のコミュニケーションと
そんなに大差はありません。

私がお話しを聴いて理解したことを、
「これでいいですか?」と患者さんに対して
より具体的な言葉に変換しながら、
会話のキャッチボールを続けることなのです

双方向の会話をを続けていくうちに、
患者さんに今まで見えなかったことが
見えてくるのです。

そんな事を言うと、「うそー!」とおっしゃる方が
目に浮かびそうですが、本当のことなんです。

これと同じ原理を使って
研修会で説明するシーンを紹介します。

 

 

このキャッチボールを”すり合わせ”と
呼んでますが、相手の周波数を合わすための
チューニング作業を丁寧にしていくことで
患者さんとこちらの両方に気づきが深まってきます。

 

すなわち僕らが患者さんのことを理解する
ことを通じて、
患者さんは自分のことを正確に理解していく
という並行した心の動き
(パラレルプロセス)が生じます。

 

より理解を深めるための
すり合わせの作業を抜きにした「指導」だけでは
本当の治療改善は起こりません。

 

そうなると見せかけの改善
とどまってしまい、
再発のループを繰り返すのです

 

鬱にせよ、パニック発作にせよ
依存症にせよ、
心の病が真に癒されるには、
新しい人生観が
付加されなければならない
というのが私の持論です。

 

元の考え方を否定するのではなく、
むしろそれを大切にしているからこそ
新しい考え方をプラスする発想が
芽生えてくるのです。

 

アイスクリームのダブルの発想ですね。

 

両者が渾然一体と溶け合ったところが、
美味しい部分になります。

 

これは、「話す」・「聞く」の両方が
存在するプロセスの中で
自然に出てきます。

 

その原理は極めて簡単な説明です。

 

「話す」は「離す」最後は「解き放たれる」:
確かに最初困っているうちは、
状況が眼の前にこびりついており
客観的に見えない。

それは、眼の直近に文章が書かれた紙を
あてると読めない状況に
似ている。

ところが双方向の会話を続けているうちに
だんだん状況が眼の前から
「離れ」ていき客観的に状況を見ることが
可能となる。

この文字の書かれた紙が眼の前から
一定の距離だけ離れていくと
書かれた文字が読めるようになるのと
同じである。

カウンセリングを重ねて
紙が徐々に眼の前から離れていくことは、
あれだけ悩んでいた事象が
「もうええわ!」なんて言い出す始末に
つながることと重なる。

こうなった状態は「離れていく」ことで
最後に生じる「解き放たれた」状態
あたります。

究極の癒やされた姿といえますね。

このようにカウンセリングには、
深い意味があり、
症状改善のアプローチとして
重要な柱です。

今日はこのへんで終了します。

最後までお付き合い頂きまして、
ありがとうございます。

明日もきっと幸せな一日

 

カテゴリー: うつ病, カウンセリング | コメントする

薬は医師との共同戦略の中で選択する:両者のすり合わせが不可欠

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皆さん、愛してま~す!

北田心理相談室臨床心理士の北田義夫です。

今日は、うつ病治療の2つ目の柱である
薬物療法について綴ります。

臨床の現場での経験と実感を述べます。
あくまでも私論ですので、
医学的なエビデンス(証拠)には
欠けるかもしれません。
それだけはご承知おき下さいね。
でも多くの、経験に裏付けされたお話です。

「休養」の次は、
カウンセリングと言いたいところですが、
第2選択は現在の医学のレベルでは
やはり薬物療法が該当します。

ただし、身体にとっては異物であるので
副作用の問題は不可避の問題です。

睡眠導入剤にせよ、
抗うつ剤にせよにせよ、
症状の変化に合わせた量と種類の選択
適切ならば、改善は加速度的に進みます。

私も多くのケースで、
薬物療法に後押しされた経験を
数多く持っています。

その一方で、、睡眠導入剤や抗うつ剤を
減薬することを医師にお願いすることを提案し
症状が治まり、生活のQOLがアップした
ケースは、山ほどあります。

なぜここまで、
気を遣いながらお話しするのかといえば、
私たち臨床心理士はお薬を扱えないからです。

医師が処方することができるので、
患者の皆様には、医師との相談を提案します。

本来症状の変化に合わせた
薬物の調整が必要なのに、
ひどい場合は、
症状の変化のチェックもないまま診察が終了し
前回と変わらない薬物が投与されてしまう。

その結果。通常は薬の過剰投与が生じて、
症状改善が反対に妨げられていることが
多々見られます。

量が足らないケースに遭遇したことは、
ほとんどありません。

長期間専門の医師が治療しているのに
改善が見られるどころか、むしろ悪化している
ケースの患者さんが最近北田心理相談室に
最後の望みをつないで来所される人が
増えて来ています。

具体的には、睡眠導入剤が残っているために
朝の不調感が起こっている時などは、
減薬や調整によりメンタル面だけでなく
生活の質までもアップします。

これって結構あるんです。

さらに酷い場合は、
うつ病と双極性障害(躁うつ病)
エピソードの違いをしっかりと問診の中で
把握されているのか疑いたくなります。

患者様から山ほど聞いてきたお話です。

どの程度自分の病気のヒストリーを
(エピソード)を把握して頂いてますか、
とこちらからお尋ねしたところ、

全く聞かれていないとか、
自分の言いたいことしか言わないで
患者の方から質問が出来ない状態である
と答える始末。

例えばこういったケースでは、
正確なエピソードの把握がないため、
薬の選択が明らかに間違っている
ケースが見られます。

問診が足らないために、
エピソードの把握が甘く
躁的なエピソードが見落とされている
ケースなどがそれにあたります。

人間誰だって、
うつ的な落ち込み状態の時しか
医者に通いませんよね。

決してハイなとき(躁的状態)では、
診察を受けることが皆無のため、
この躁的エピソードが見落とされてしまう。

分かるような気もするのだけれど・・・・う~ん

躁うつの両方ある状態なのに、
うつの状態しか把握してないために
何が起こっているのか!?

この時に、抗うつ剤が間違って使われると
うつ状態とハイテンションの躁状態が
急速に入れ替わっていく
ラピッドサーキュレーションという
対応の難しい症状に変化していくケースを
私は山ほど経験しています。

こんな時は、
まず症状の変化のエピソードを時間の流れで
整理していく作業が求められます。

その時々で投与された薬物も同様に
整理していくと色々なことが見えてきます。

しかし、
うつと躁が急速に交代するようになると
カウンセリングを行う側に肝の据わった
サポートと熟練した経験が必要になってきます。

状況分析力が複眼的な視点から求められるます。

以上、薬の使い方については
「医師との共同治療戦略」であるという
考えをベースにお話しました。

かなり専門的になってしまい、
難しく感じられた方も多いかと思います。

薬をめぐる臨床現場の混乱を
たくさん見てきたものとして、
皆さんには、しっかりと担当医と話し合う
必要性があることをお伝えしたつもりです。

次回は、
いよいよ3番目の柱であるカウンセリングに
ついて綴ります。

長くなりましたが、
最後までお付き合いくださり感謝です。

では

明日もきっと幸せな一日

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心の「休養」のポイントは、「程よさ」と「行動を中断できる勇気」に在る

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皆さん、愛してま~す!

北田心理相談室臨床心理士の北田義夫です。
(ちょっと変ですかね、この言い方は?)

プロフィールでも書きましたが、
「行列の出来る臨床心理士」です。

初めてカウンセリングを受けた人の97%が
「探し求めていた運命に人に出会った」と
言って感激し、リピートされます。
実際はほぼ100%というのが、
本当のところなんです。

たまにですが、
一発で治る人も昔からおられます。
感謝のお電話やお手紙で知り、
大変勇気づけられます。

YouTubeに出ている北田の講演の様子が、
酔っているみたいで、
口の悪い悪友たちは「お前怪しいわー!」と
なじるので、
97%に下げています。
(YouTubeでは”北田義夫”で検索できます)

今日は、
うつ病だけに限らず
全ての病への対応の基本の
意外に難しい「休養の仕方」について
述べますね。

簡単そうに見えて、実は難しいのです。

「休まないといけない!」なんて義務に
なっちゃうと「休めなくなる」んです。

逆に神経が冴えてしまい、消耗してしまう。
これに陥ると、本末転倒になりますね。

ここではどんなことが必要なのかは、
ズバリ「ゆるーい感じ」が求められるのです。

身体の力をゆるめて、
余計な力を抜いて、
その時の程よさを味わうことができた時に、
初めて「休養した」実感が生まれます。

世間的には、
「散歩がいいよ」なんて言葉を耳にしますが、
歩き過ぎるまでやってしまうと
かえって疲れてしまう。

疲れたら「寝る」ことも同様で、
ある限度を超えたら退屈で,
かえってストレスが溜まってしまう。

「休養」が「ストレス」になる現象は、
しばしば見受けられます.

うつの人は真面目であると、
前回書きました。

散歩を始め出すと1時間も2時間も歩いて、
疲れてしまうパターンに陥ってしまう。

「休養」のポイントは程よさが大事です。
程よさを大切にするには、
ここが大きな分岐点です。

何よりも「中断を認める勇気」を
持つことが求められます。

私は、カウンセリングの場面では
「永久に散歩ができなくなるなんて
ありえますか?」、
「ありえないですよねー」と語りかけます。

そんな話をしながら
たとえ12分間でも、
程よい感じを味わえたことを評価し、
自分自身に+のフィードバックする作業を
共同治療戦略として位置付けます。

そうすることで、
あれだけ難しかった「休養する」こと
に光が見えてきます。

無理なく短時間でも休むことが、
可能となりますね。

出来たことをそのまま受け入れて、
評価すればいいんです。

「これで良し!」
「やったー!」
・・・それだけなんです。

うつ病の治療面接の基本は、
出来ることを積み重ねるだけなんです。
その時々の眼の前にあることの中で
出来ることにだけ焦点を当てていく。

この単純なアプローチを契機として、
私の前から延べ5万人の患者さんが
元気になられたのです。

。「休養」のポイントは「程よさ」です
英語で言うと、
good enough にちょうどあたります。

いい塩梅(アンバイ)という
日本の言葉も、ぴったりときそうです。

女優のローラが言う、
「いい感じ!!}を大切にしながら、
「中断もOKよ」という姿勢があれば
まさに怖いものなしです。

途中から、
勝手にカウンセリングが
加速していきます。

これがカウンセリングの醍醐味です。

決して気張らない!
むしろ緩~い感じを大切にする。
中断OK・・・それだけなんです。

今日は、「休養」について綴りました。
オーバートークになってしまい
失礼しました。

でもこれが真実です。

誰も語らないんです。
変な話ですが、
お医者さんも語らないんです。

でも僕は患者さんのお役に立てるのなら
語り続けますね。

「休むこと」自体に教育が
必要なんです。

北田のカウンセリングでは、
しっかりとそのことがプログラム化されており、
患者さんが無理なく身に付けられるように
なっています。

結果は歴然として、現れてきます。

今日はここで、終了しますね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

感謝です。

明日もきっと幸せな一日
次回は、うつ病の2つ目の治療のポイントである
薬物療法について熱く語ります。
お楽しみに。

カテゴリー: 休養 | コメントする

うつ病治療の4本柱とは:休養・・・それはエネルギーの充電!

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皆さん、愛してます!

北田心理相談室臨床心理士の北田義夫です。

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今日からは、うつ病治療の基本中の基本である
4つのアプローチについて述べますね。

一般の方が理解出来るレベルにまで、
噛み砕いて説明しますので
お気軽にお読みくださいね。

出来れば本ブログを
お近くで悩まれている方に
お伝え頂けると幸いです。
*このURLを教えてあげて下さい。
http://sinnri-expert.com

読者が増えると、
モチベーションが高まり
単純なんで、北田は俄然張り切ります。

皆さんのお役に立てる記事が書けそうです。
宜しくお願いします。

医療機関で「うつ病」と診断された場合は、
4つのアプローチ(方法)があることを
たいていは説明するはずです。

医師より全く説明のないまま、
お薬だけを頂いて帰るようなところは
少々考えものです。

これ以上は営業妨害にもなりかねないので、
差し控えますけど・・・

しかし、こういった怠慢な機関が
多いのも事実です。

<その一>
一番最初はカウンセリング!と
私の立場では言いたいところですが、
実際は、「休養」が正解です。

ところがです。
実際うつになった人が、
「休養する」というのは大変難しいことです。

私は、各種の研修会で
「意外と難しい休養すること」と題して
講演させていただくことも多いのですが、
しっかりとこの意味を知っている患者さんが
実に少ないことに驚かされます。

詳細に聞いてみると、
その意味や方法を具体的に医師より
学習した人は残念ながら少ないのが現状です。

ここで改めて説明いたしますね。

うつ病というのは、
本来は人生80年ほどかかって使う電池を、
40年50年という短い年月で
使い切ってしまう状態に他なりません。

うつに罹る人は、性格的には真面目で、
休むことが極めて下手くそです。
常に全力投球がスタイルです。
充電しながらやるべきものを、
いっきに使い切ってしまうのです。

「ぶっ倒れるまで続けてしまう」
「気付いたら、ポキッと折れていた」
という表現がぴったりくる人達が
陥る病です。

ですから、「休みなさい!]と言われても
なかなか受け入れないことが多いので、
その間に症状がひどくなり
慢性化してしまうケースが多々あります。

このような対応に陥る心理的な背景には、
何があるのかを理解して
対応する必要があるのですが、
実施は、数分で診察が終了するのが事実です。

「生きる電池」が切れてしまう
状態になるまでに至る人の背景には、
休むことへの罪悪感が常に存在しています。

最終的には、
この罪悪感という無意識的な葛藤に
対峙できないと
表面的な治療に終始してしまい、
その後何回も何回も再発し
不治の病にまで発展してしまう。

場合によっては、
自殺のリスクが高まり、
命を落とす人も後が絶えません。

電池が切れた状態を、
充電することが「休養」の
本来の意味なのです。

実は、電池切れを起こす前には
昔の携帯電話のように、音が鳴ることで
心身がその人自身に「電池切れ」を
知らせているはずなんです。

そこに気づかないくらい
鈍感になってしまっている。
感覚の鈍麻やその正反対の敏感さも
症状の一つにあたります。

このブログで、
少しは休養の意味が分かりましたか?

次回は、「程よい休養の取り方」について
書きます。

お楽しみに

明日もきっと幸せな一日

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自分が疲れたことにも気付かない“むし”への対処:ハイテンションと「うつ」は紙一重です!!

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皆さん、愛してます!

北田心理相談室・臨床心理士の北田義夫です。
前回久々にブログをアップしましたが、
今回は、心のムシ”の話題に戻ります。

自分のことなのに、
「自分が疲れていることすら気付かない」
人っていますよね

そんな”ムシ”をお心に飼ってませんか?

皆さんは、本当のところ大丈夫ですか?
ちゃんと自分のことを分かっていますか

まだ確信犯は良いんです。
疲れているのは、分かっているけど・・・
こういう人は比較的区切りを持ってますので
まだ安心です。

危険なのは、
「何が悪いねん」って開き直る人です。

「仕事やないか」、
「人のためにやってんねん」
「何が悪いんじゃ!」
と大義名分のオンパレード。

ここまでに至らなくても、
「僕疲れないんです!」、
「僕がやらないと、やる人がいません」
(かっての北田もそうでした)
・・・ってな人もいます。

わかりやすく言えば、
ハイテンションになることで、
自分のモチベーションを上げていき、
疲れ知らずの状態を
生み出しているだけなのです。

この元気やパワーははっきり言って偽物です。

本来人間はある程度動いたら、
疲れるものなのです。
そして、ついには折れてしまう。

「疲れ」はこれによって、
休養することを覚えて、
能率的に仕事をこなす仕組みを獲得する安全弁

「疲れ知らず」ではなく、
「疲れに鈍感」が正確かも・・・

要は感覚の鈍麻が起こっている可能性が
あります。

こういった現象の多くの背景には、
うつが存在していることが実に多いです。

北田は数多くの症例の中で、
こうした人のバックボーンに、
自分が救世主になりたいという
無意識的な願望の存在や
誰かの役に立てている一種の快感
麻薬のようにその人を蝕んでいる事実に
愕然とさせられます。

心の深い部分には、
無意識の世界があるんですが、

こういったムシを抱えた人は、
ここに「自分に自信がない!」という葛藤
抱えています。
自信がないから認められたいし、
賞賛の言葉が欲しいんですよね。

だから、悲しいけれど
「歯止めをかけることができなくなる」
のです。
燃え尽きるまでやっちゃうんです。

辛くて酷い時は、
「歯止めがきかない自分」かどうかの
吟味が必要です。
当たり前ですが、周囲に聞くことが
何よりも大切です。
自分では、
自分のことはなかなかわからないものです。

感覚鈍麻から抜け出すためには、
プロのカウンセリングが、手っ取り早い方法です。、

経験上早ければ数回で楽になられます。
(もちろんその人の状態により変わってきますが)

興味をお持ちの方は、
お試しカウンセリングをどうぞ!

1回30分だけですが、
5400円というリーゾナブルな料金で、
貴方の知らない世界を体験できます。

ただし、今月は7日から9日までは休室です
翌週の14日からは開いてますので、
お電話でお申し込みください。

ただし、東京新宿北田相談室のみで実施です。

関西の方でどうしてもという方は、
ご連絡下さい。
今回だけは、何とかしますね。

では

明日もきっと幸せな一日

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頭の良い子にするには、運動させよ!脳科学の先端から

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皆さん、愛してます。

北田心理相談室・臨床心理士の
北田義夫です。

『以前は、運動は身体を鍛えるもので、
勉強は頭を良くするものと
単純に捉えられていました。

最近の脳科学の研究により、
運動と脳の関係が
解明されていることが
明らかになっています。

それだけではなく、
運動は脳にだけ好影響を与えるのではなく、
心の発達にも貢献してる事実が
研究成果として報告されているのです。

今日は、久々のブログです。
お詫びを兼ねながら紹介しますね。

この興味深い研究を、
松本短期大学の柳澤教授が発表されています。

ここ数年の脳科学の研究は、
私たちの想像を軽く超えるくらい凄いです。

幼少時に運動することで
脳の神経細胞同士を結びつけるシナプスが、
活性化されて、
注意力や自己統制力をコントロールする
脳の部分が強化されるという内容です。。

このことによって、
物事の善悪の判断力や集中力を生み、
学校や社会の荒波の中で、
生き抜く力が身に付くということです。

詳しく説明すると、

「まずフィットネス(運動)によって、
身体の筋肉に指令を出す運動野に、
大量の血液が流れ込んで
活性化する。

その運動野のすぐ隣には、
思考と感情をコントロールする46野
位置します。

運動によって46野にも大量の血液により
大量の酸素が運ばれてきます。

この大量の酸素によって、
脳が育ちやすい条件が整います。

そうなると脳細胞のシナプスが活性化し、
脳神経の細胞同士の結び付きが強化されて、
脳の働きが向上していくのです。

結果として、
思考や感情をコントロール出来るようになり
適切な判断や行動が取れる子供に育つのです。」

そういえば最近の子供たちは、
身体の発達に反して
心が幼いのも、
うなづけます。
心の発達が付いていってないのが実感です。

北田は小中高で10余年、
スクールカウンセラーの経験もあります。

授業中立ち歩いたり、
キレたりする子供さんの問題が増えています。

実年齢で言えば、
2・3年は幼稚化した実感を
どの校種でも感じていました。

これも考えれば、
外遊びがだんだん減ってきて、
ゲーム中心の遊びになってきたことと
深く関連していると思います。

身体的な活動(運動)をしなくなって、
運動不足となり、
脳の発達が遅れるという流れは
皆さんも理解できたと思います。

中・高といった年齢が高い生徒さんにも
運動部離れの現象から同じことが言えます。

年々心の発達が遅れている事実、
これって子供の問題だけではないですね。

綴りながら、
何故か自分の胸にぐさりときています。

子供とはたとえ家の中でも、
身体を使った遊びを意識して、
やってください。

ちなみに、
我が家では子供たちが小さい時は、
部屋の中にトランポリンと鉄棒が在りました。

何時でも、子供らは飛び跳ねていた記憶があります。

お陰さまで
3人とも運動好きで、
世間的から大事にされる、
大らかな人間に育ったと思います。

そうはいうものの、
実際は思春期にはそれなりの
吹き荒れました。

それはまたの機会に・・・お楽しみに

明日もきっと幸せな一日

では

最後まで、お読み頂き感謝です。

 

 

 

 

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心のムシと共存するには!?

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皆さん、こんにちは

新宿北田心理相談室の臨床心理士
北田義夫です。

「心のムシとどうやって付き合っていくのか」
についてお話しします。

その前に、自分の心の中に居座っているムシ
の存在に気付かれましたか?

このセミナーの参加者の方に聴いてみますと、
自分に自信が持てない心のムシがいると
答える人が多いのが現状です。

皆さんは、如何ですか?

さて、ここからは心のムシと無理なくお付き合い
して頂く方法についてお話します。

最初の第一歩は、光のワーク・
ゆっくりのリズム形成・ゆるむの3大ワークを
実行しながら落ち着きのある自分をつくって
もらいます。

それによって冷静に自分を観察することが
出来るようになります。

(過去のブログを参考にしてください)

次に、ムシと共存を目指すために、その存在
を観察する作業を始めます。

具体的には、心のムシが意識された時の行動
に関してその前後の自分の行動・意識を記録
に付けて残すことを続けます。

記録に残すことで、何度も見直すことが可能と
なり、自分の行動をコントロールしている
心の動きにフォーカスすることが徐々に可能
となります。

観察できるようになると、言葉化することで
気付きが深まります。

決まった反応や行動のパターンを司っている
動きの正体が、心のムシと言えます。

ここで、ムシとの共存を目指すことに
違和感を感じる方もおられると思います。

こだわりや心の癖、いつもやってしまう
反応はその人そのものに他なりません。

悪いものとして扱うのではなく、大切に扱う
ことが大切です。

今まで生きてきたまさに”生きざま”と
いえる、「心のムシ」を否定してしまうと
無意識的に心のムシへの探究はストップして
しまいます。

だからこそ、共存を目指すのです。

自分の人生を否定されたような感覚が
生じることはマイナスこそあれ、
プラス評価できるわけがありません。

自分の心のムシの存在を意識化&言葉化する
ことでより生きやすさを獲得するプロセスが
ムシとの共存することにつながって
いきます。

3大ワークと記録を通じてこういったことが
自然に提供されます。

明日は、
疲れたことに気付かないムシ・・・
笑わなければならないというムシ・
頑張り屋というムシ
の3つのタイプの心のムシに対する対処の後篇として
お伝えします。

では、

明日もきっと幸せな一日

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